内容説明
ラピス・ラズリの輝きに導かれ「物語」は静かに繙かれる――電波塔に見守られる架空の町を舞台に、100年を超える時間を新人とは思えない圧倒的な筆力で描く壮大なデビュー作。第52回文藝賞受賞作!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
それいゆ
77
この作品は私には合いませんでした。洞窟や地底湖の中で展開する話は狂気というよりも暗くて何だか気持ち悪くて、どうしても物語にのめり込んでいくことはできませんでした。読んでいて楽しくなかったです。文藝賞というのはどれほど価値のある賞なんでしょうかね?2015/12/22
ちょき
23
シュールレアリズムと言っていいのだろうか?虚構の町での虚構の物語が淡々とつづられていく。退屈な話をたくさん積み上げてどうにかこうにか形にしてみました。と、いう感じがした。読了感など何も残らなかったが、構成やストーリーは悪くはないような気がした。作者の力量は高いと思うのでこれからに期待したい。2015/11/29
アヴォカド
6
前半は中上健次のような土地と人とのどろどろかと思いきや、後半になると形を変えた村上春樹、という印象。文章も構成も語り口も達者。もう少しキャッチーなタイトルだったら、著者と同年代の読書にも受けがいいのでは、とも思う。ちょっと地味なタイトル。2016/01/29
まこっちゃん
6
「文藝より」言葉というか物語が次から次へと溢れ出る具合に圧倒された。溢れ、どこかに流され戻ってこれないかと思ったら結末に向けて集束されいたので、作家の構成力に今後も期待。2015/11/01
lily
5
同僚の先生の御子息の作品。架空の土地である宇津茂平を舞台に、時代を分けて人々の思いが交錯する。最愛の人の死を受け入れられず、その投影先を人形に移す狂気。作品全体に陰鬱とした雰囲気がただようが、筆力があるからか一気読み。今後も期待したい。2015/12/01
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