陶炎 古萩 李勺光秘聞

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陶炎 古萩 李勺光秘聞

  • 著者名:鳥越碧【著】
  • 価格 ¥1,771(本体¥1,610)
  • 講談社(2015/12発売)
  • ポイント 16pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062198394

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内容説明

後に萩焼の祖となる李勺光は、文禄の役で捕まり日本に連行された陶工だった。その身を預かることになった毛利家では、彼を特別な待遇で迎えた。朝鮮での戦いで夫を亡くしたばかりの志絵を世話係に任命したのだ。夜伽も務めるその任に志絵は屈辱を覚えるが、武家の娘として従容と受け入れる。捕虜の陶工を志絵はどのように支えたのか。関ヶ原の合戦で時代は豊臣から徳川へ。激動の世を生き、一人の陶工に身を捧げた女の運命とは!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

星落秋風五丈原

18
夫を秀吉の朝鮮出兵で失い弟が逃亡したために実家に戻った志絵は三大美女として有名だったために朝鮮からやってきた勺光の世話係を命じられる。世話係といえば聞こえはいいが実際は夜伽も含めた妾奉公だった。相思相愛の武士・弘太郎と勺光双方から想いを寄せられるヒロイン。実在の萩化けの創始者を妻の側から描く。2015/12/06

ぽっぽママ

4
朝鮮から大勢陶工が連れてこられていたのは知っていたが萩焼がそうした陶工によって作られたものとは思っていなかった。徳川の世になって外様である毛利が大変な苦労をしたことも改めて感じた。 物語は三つ巴の男女の絡み合う炎という割に、三人ともいい人過ぎて物足りなかった気がします。2016/03/01

わたしは元気

3
萩焼きの歴史が、こんな風だったなんて。 日本の陶磁器が朝鮮から伝えらたのは、社会科で習った気がするけど。捕虜として連れて来られての事なのですね。なんだか、韓国の人に日本が恨まれるのは、仕方ないな、と思う。でも、その歴史に翻弄されながらも、懸命に生きる勺光と詩絵にうたれました。 2017/11/10

まりこ

3
帯にあった『凌辱された夜から恋に落ちた女』などというのは、話の本筋から離れ過ぎのような。自分が初恋相手で再燃させる男にひかれる気持ちも分かる。萩焼の祖、捕虜だった勺光の妻になった女の視線から、天を唸らす茶碗を作る人生を描く。女の愛が色々描かれていた。でも何か物足りない。2016/11/19

かめ

0
萩焼にこんな歴史があったとは! 史実としても小説としてもおもしろかった。2016/06/18

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