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内容説明
著者は赤ちゃんや胎児の臍帯血や絨毛のケトン体(体内の脂肪の分解によって生まれる物質)の濃度を多数測定、基準値の20~30倍になることを世界で初めて明らかにした。これはヒトが本来、ブドウ糖ではなくケトン体をエネルギー源としていたことを暗示する。ケトン食は今や糖尿病や肥満だけでなく、認知症や癌等にも有効として研究が進んでいる。本書では学会からの激しい非難に対する反証も展開。栄養学の新しい常識を打ち立てる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
徒花
251
糖質を制限してケトン体を働かせ、脂肪を燃焼することこそが原始時代の人間がやっていた本来のエネルギー消費方法であると提言し、多くの患者(とくに妊娠女性)を例にとりながら解説している一冊。健康本というよりは、糖質至上主義を掲げ、製薬会社とずぶずぶの関係にある現状の医学界を糾弾しているニュアンスが強め。また、持論よりも患者のケーススタディーが多いのも、読んでいてちょっとつまらなさを感じる点だった。説得力はあるが、ケトジェニックな生活をしてみようかという気にもなれないのは、著者があまりにも攻撃的だからだろうか。2017/12/12
とも
77
ケトジェニックにいきたい。なんとなくかっこいい。 沢山のお金が動くお医者さんの世界ってこわい。お医者さんの言うことをすべて信用せずに、賢く情報を集めて実践することが大切なんだろうなぁ。 白米は喉元過ぎたら砂糖。ご飯茶碗一杯で角砂糖17個かぁ。 まずは糖質を控えてみよう。肉と卵とチーズを食べる。 チーズが苦手なんだよなぁ。 2021/07/13
藤森かつき(Katsuki Fujimori)
56
糖質制限に関して懐疑的だったのは、脳に必要な栄養は糖質だけだから、切らさないよう定期的に食べろ、と教えられてきたから。だから1日1食を推奨とか謎でしかなかった。でも脳は糖だけじゃなくケトン体もエネルギー源にできるし、人間の体は中性脂肪やアミノ酸から糖新生で糖を作り出せる!ってわかった。糖質全く無くても、空腹時が長くても、脳への栄養は途切れない。必要な栄養素をちゃんと摂っていれば糖質は無くてOK。糖尿病に効果的なスーパー糖質制限は1食糖質20gで1日60gに抑える。これがケトン体を作る食べ方ってことみたい。2019/12/17
hiloaki
38
どう考えてもどちらが正しいか火を見るより明らかなのに、日本糖尿病学会、それを構成する方々はみっともないですね。会員でも現状が間違ってるとは思っていながら生きてゆくため長いものに巻かれている方々は必ずいるはずだと思いますけどね。政党や会社、どこの世界も同じなんでしょう。関電の院長ってネットでも名(迷)医ってなってますが、情報古いんですね。ま、気づいてよかったです。2017/03/17
消しゴム
33
保健師さんから貸していただきました。「甘いものは癌の栄養になる」砂糖を多くの使った食品の摂取を少なくするだけで、癌細胞の増殖を抑える効果が期待できる。超高濃度ビタミンCの点滴療法が、癌治療に有効。糖尿病の治療には、糖質制限が有効。インスリン治療をせずに血糖値を下げることが可能。ケトン体はエネルギー源である。とても勉強になりました。でも今までの常識とは違うので多くの医師がこの考えを受け入れられないのもわかります。さらに研究が進んで、真実が明らかにされることを願います。2016/06/05