メディアワークス文庫<br> やくしょのふたり

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メディアワークス文庫
やくしょのふたり

  • 著者名:水沢あきと【著者】
  • 価格 ¥671(本体¥610)
  • KADOKAWA(2015/12発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784048655743

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内容説明

矢田聡司、社会人3年目。勤めていた会社から急な出向を命じられた不幸な彼は、初日の通勤中、痴漢に間違われたところを美女に助けられる。 彼女の名は鏑木彩佳。感謝する矢田が身の上を明かした瞬間、彼女は不機嫌も露わに去ってしまう。その理由がわからず困惑する矢田だが、出向先の同僚として不機嫌な美女と運命の再会を果たすことに。 そんな矢田の新しい仕事とは、『消費者省』という商品の安全性を守るために作られた『国の役所』で働くこと。ハードな職場で訳ありクール美女と凸凹コンビを組むことになった彼は、次第に彼女が抱える秘密を知っていくが……。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

dr2006

42
MWで装丁のイラストからほっこり系かと思っていたが、リコールやブラック企業による隠ぺい事件、品質保証や企業統治におけるCSRの遵守等、寧ろタイトでハードなものだった。如何にも実在しそうな消費者事故調査室は、消費者の安全性確保を目的に企業の不正を捜査する公の組織だ。矢田は新たに民間企業から出向し、プロパーで先輩の鏑木彩佳とコンビを組んだ。リコール問題に対し硬骨的な遺恨を持っている鏑木が、リコールを扱う組織に籍を置く真の目的とは何か。サスペンステイストにプチ甘酸さ、スピーディーな展開が読みやすく、面白かった。2017/09/28

佐島楓

42
主人公が出向することになる役所が「消費者省」ということで、リコールの問題などが絡むのがライトノベルとしては珍しい。肝心のふたりの関係はちょっと幼い感じがするものの、恋愛をメインに愉しむのも良いと思う。2016/02/08

マコポン

41
なるほど、リコール問題とはね。なかなか面白かったし、二人の今後が気になるのぜひ続きを書いてもらいたい。2016/06/08

よっち

36
勤めていた東実電器から急な出向を命じられた社会人3年目の矢田聡司が、痴漢に間違われたところを助けてくれた鏑木彩佳と出向先の消費者省で再会する物語。流されるまま出向先にやってきた聡司が、抱えている想いから苛烈に不正を追求する彩佳に触発され、一方で彩佳もまた徐々に巧みにフォローをする聡司に感化されていくストーリーで、彼らが関わる過去の大切な思い出や悲しい事件も絡めつつ、困難な状況を諦めない二人の熱意が周囲をも巻き込んでいく展開はなかなか良かったですね。心地よい読後感を感じさせる結末で次回作にも期待しています。2015/11/26

まるぼろ

20
3年前に入社した東実電気にてリコール隠しが発覚した際に苦い経験をした矢田聡司は、会社から消費者庁事故調査室に出向を命じられるが、そこで鏑木彩佳という女性に出会い…というお話です。過去に起きた事故から企業に対して敵意を隠さない彩佳と、過去の事があっても企業側の考え寄りでかつ受け身な考え方だった聡司が徐々に歩み寄っていく所は良かったかと。最後の方はお互いスタンドプレーが過ぎていましたが…w 四ツ葉の件も解決し、出向も解けた聡司ですが、エピローグの流れから出来れば続刊して欲しいな、と思えました。2017/01/03

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