角川文庫<br> 花はらはら人ちりぢり 私の古典摘み草

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角川文庫
花はらはら人ちりぢり 私の古典摘み草

  • ISBN:9784041314296

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内容説明

「もうどうでもいやになりました」――。初恋のお関につぶやく車夫、録之助(樋口一葉「十三夜」)、「水島さん」にひたすら憧れながら打ち明けられない少女、豊子(吉屋信子「花物語」)、破滅をいましめつつも、恋のぬかるみに足ふみ込む赤良の狂歌などなど……。極北の絶望にむしろ力を得たり、少女の可憐にエールを送り、愛とエロスに酔いしれる。今も昔も変わらない、恋する心の花びらを摘んで束ねた、お聖さんの古典案内。長谷川青澄画伯の美しい装画入り。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

森の三時

32
田辺聖子さんの古典(ロマン)案内。年輪を重ねた田辺さんが感じ入った作品をチョイスしたもので、田辺さんも若い頃とは感じ方が変わったと吐露している。必ずしも初心者向けのメジャーなチョイスではないかもしれませんけど、田辺さんの古典愛を感じます。古典は最初は違和感をおぼえても親しんでいくと愛しくなるのだ。古典とは言いがたいが昭和初期のものまで紹介されていました。→2019/07/07

野の花

5
古典の読書案内。「源氏物語」「枕草子」「平家物語」から江戸狂歌、歌舞伎のお富さん、怪談牡丹燈籠などバラエティに富んだ内容でした。江戸のパロディ絵本「桃太郎の後日談」とか千手観音が自分の千本の手を貸し出す商売の話とか面白い!ロマンチックで絵が好きな私には蕗谷虹児の叙情詩や吉屋信子の「花物語」の項が嬉しい!もちろん長谷川青澄の挿絵は必要不可欠。知識欲を満足させてくれる作品でした。2016/03/03

オデット

1
知人の勧めで読んだ。初・田辺聖子さんだったが、格調高い文章で内容も趣深く、面白かった。古典にも色々あるんだな。黄表紙とか。田辺聖子さんは知人の推しなので読むことも多くなるかもしれない。この本はもらい物です。次も、もらえるかも。2022/11/12

石橋

0
マニアックというかなんというか・・・。苦手。2010/10/13

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