内容説明
藤堂は緑茶専門店「お茶の燎」で店主の燎と不思議な和装男・市松と出逢う。その後小梳神社の蔵に入り込んでしまうのだが……扉を開けると、そこは緑茶生い茂る廻廊!? その奥に現れたのは仏頂面の店主の燎で――?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひめありす@灯れ松明の火
52
シリアスだと思ったら急にほっこりしたり、ほっこりだと思ったらファンタジーかつちょっとコミカルなホラーだったり、かと思えばいきなりハイテンションに熱血な展開になったり荒唐無稽なお茶バトルや蒸気機関車やらが出てきてわやくちゃしている間に読み終わりました。みんな、ちょっと色々落ち着いて!茶聖が草葉の陰から泣いていますよー。もう、ちょっとお茶でも飲んで落ち着いちゃいたいような感じです。聞き茶は面白そう。自信は無いけれど挑戦してみたいです。あと、濃いめのお薄で作るアフォガードもこれからの時期にはきっと素敵に違いない2016/06/14
佐島楓
44
「お茶」をメインとしたテーマで、面白かった。でも、ちょっといろいろ詰め込みすぎかな?2016/03/03
はな
39
図書館本。間違って配本リクエストをかけてしまった1冊。お茶屋さんの話だからと思い読んでみました。童顔で小学生に見間違われてしまうほどの主人公は、早々に就職内定も取り付けることができる有能そうな感じなのに、話の中ではそうでもない雰囲気。夢がないから?なのだろうか??お茶と出会ってその魅力にはまっていくのはいいと思うけれど、急に途中からファンタジー色が強くなったり熱血漢になったりでごちゃつく感じ。続き物にしてもらって、小出しにしたほうがよかった印象。詰め込みすぎてお茶酔いした感じです。2016/09/18
よっしー
22
タイトルが気になって手に取りました。日本茶、本当に奥が深いですね。産地によって、そして淹れ方によっても味が変わるのは面白いです。紅茶などもそうですが、きちんとした手順を踏まないと美味しいものは飲めない。色々と勉強になりました。日本茶に他の物を混ぜるのは…と話にありましたが、そう考えると最近よく見かける日本茶のフレーバーティーも駄目なのでしょうか?私は好きなんだけどな。2022/11/03
ううち
12
おしゃべりな主人公という印象。内容が色々と盛りだくさんで、主要人物も多く、詰まっている感じがしますが、クスッと笑える台詞があったり、テンポよく話が進みます。お茶の描写が詳しく書かれていて、色々なお茶を試してみたくなりました。茶葉の読み方に気をつけよう。市松さんの設定が良かったです。2016/12/26