内容説明
ジェマの両親にとって、女はかわいらしく、少しおろかで、一人では何もできない人間でなければならない。そんな両親に自立心の強いジェマは反発しつづけ、少女時代、彼女が心を許したのは、ルークただ一人だった。彼は、いつか事業を興すという夢を抱く貧しい青年だったが、ジェマにとって彼以上の相談相手はいなかった。彼になら、「キスのしかたを教えて」などというお願いだってできた。些細なことから口論になり、二人は疎遠になってしまったが、10年後、美しく成長したジェマの前に、ルークが再び現れる。欲しいものはすべて手に入れる、冷酷無比な大物実業家として。
■ペニー・ジョーダンは、その生涯にわたって、ロマンスの枠を超え、さまざまな“女性の生き方”を描いた作家。抑圧されたか弱い女性、男性などいらないとうそぶく強い女性――どんな女性でも、真実の愛によって美しく花開く姿が、世界中の読者を引きつけるのです。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kina
2
前半のまだ幼いヒロイン(14歳)と若いヒーロー(20歳)の甘酸っぱいキスのレッスンはキュンキュン。それから10年後の再会。ヒロインは過去ヒーローに差別的なことを言ってしまったことを恥じている。ヒーローはそんなことはたぶんすっかり忘れているがヒロインは他の男ラブだと思っている。お互い相手を誤解しているが実際は相思相愛というのは丸わかりでじれったい気がしますがそこがいいのでしょう。ところでペニーの小説はファッションの描写も割りと細かいけど、このお話のヒロインはバリバリ80年代ファッションなのでちょっと笑った。2018/12/13