内容説明
ベストセラー『嫌われる勇気』著者にしてアドラー心理学の権威が考える、これからの親とのかかわり方。
もくじ
第1章 生きるということ
倒れた母から学んだ「生きる意味」/できないことをできないと認める勇気 ほか
第2章 ありのままを受け入れる
現実を受け入れることが苦しくても、目はつぶらない/親が過去を忘れてしまったら、新しい関係を築けばいい ほか
第3章 親とどうかかわるか
親との権力争いから降りることは、「負け」ではない/親から受けたことを、子どもは親には返せない ほか
第4章 いまここを生きる
人生を効率的に生きることに意味はない/「余生」を考えて生き方を変える必要はない ほか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
115
タイトルに惹かれたのだが私が思っていたのとは少し違った。作者と多少疎遠だった親(特に父親)との実体験からの内容だった。がいくつも頷けて幾つもそうありたいと思う自分がいる。これから私にも来るであろう親(母と姑)の介護。特に自分の母の事は切ない。以前の母では無いことを受け入れるのが肝心なんだなぁ。今、母は叱ってばかりの鬼娘に「ありがとう」と必ず言う。私が勝手にやっている事なのだから言われたくはない、と思う私は天の邪鬼なのだろう(汗)どんなに心を尽くしても多分後悔はするなぁ。その日がいつか来る・・2017/03/28
むつこ
32
アドラー心理学はわかりにくいけれど、この本はとても読みやすかった。49歳の母が、父親は84歳で亡くなった。言葉の端々に不仲だったことが伝わってくるがやさしい文章が身に染みる。父親の介護中、机に向かって仕事をしている作者が「寝てるばかりで居なくてもいいのでは?」の問いに「いるだけで安心して眠れる」と答える。それでいいんだなと思えた。2021/07/12
Atsushi
30
年老いていく親の姿を見るのはやはり悲しい。昭和一桁生まれの父は、傘寿を迎えてもなお矍鑠としていた。それが、2年程前から少しずつ様子がおかしくなった。「愛せますか」と著者は問いかける。答は論を俟たないが、伝え方が難しい。できるだけ近くで寄り添っていきたいと思う。2020/03/02
なにょう
27
最近、考えてたことてかぶる。昔のはつらつとした親はどっか行った。老いは確かに進行する。言葉の不明瞭な親、運転も出来なくなる。果ては、私たち家族も認識出来なくなるかも。凄くこわい。でも、昔の親はどっか行った。今の目の前の親を受け入れてなるたけ楽しく平穏にやって行くしかない。美味しい物食べたり、どっか連れてってあげたり。別に何もしてあげられないって自分を責めないで。一緒にいるだけでいいのだ。後で後悔しないように。★内容はいいけど、文章はもう少し推敲した方が良かったと思う。ちょっと読みにくい。2017/03/06
ほじゅどー
27
★★★★人間にとって幸福とは何か?動けなくなり、意識をなくしてしまった時に、なお生きる意味を見出すことができるのだろうか?出来なくなったことではなく、出来ることに注目したい。不意に訪れる「幸福の瞬間」を見逃さないようにしたい。親との過去もなくなったということを認め、そこから出発するしかない。過去を振り返っても意味がない。人生を効率的に生きることに意味はない。回り道をしたり、立ち止まったりすることは無駄ではない。親が家族のことを分からなくなっているとしても、親の人間としての価値は変わることはない。2017/02/03
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