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内容説明
経済学は経験科学。だから歴史的な事例で語る! 「マネーと物価」「為替レート」「金融政策」の実証分析を、産業革命・江戸幕府の政策・昭和恐慌などの歴史的エピソードでわかりやすく解説した、読むだけで理論の仕組みや考え方を理解できる画期的な本。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
手押し戦車
13
為替により物価以外にも株価にも影響を及ぼし、円安は輸入品や株価が上がる傾向がある。通貨安を利用して輸出を増やすと通貨高に動き出す。物価が下落する経済は設備投資をしても価値が落ちて行くので家計や企業も貯蓄を増やし融資先もお金の価値が下がることを警戒され運用先に困る金融機関は国債に投資をする。経済の状態に応じて投資先が狭まり、現金の流れがデフレを呼びデフレが現金の有利性を高めている。途上国は投資が投資を呼びインフレ率が上がり現金が少なくなるのでバブル景気の期間に対外債務を増やしてしまうリスクがある。2015/01/17
白義
7
派手さはないけど、さすがに安定した語り口。現代貨幣、物価理論の基本を歴史的な事例をサンプルに語る入門書といった感じだけど、初心者よりはちょっと上向きかもしれない。巻末対談に出る佐藤雅美の小説辺りと合わせて読むのが一番いいのかな?要は貨幣数量説は根本的には間違い、今のマネーより将来の期待が貨幣の価値を決める、と。不慣れな人は各部のまとめを読んでから本文にいこう2012/02/10
珈琲好き
5
幕府歴代宰相の金融政策の評価が一定しない理由の一端が理解できた。あと、人間の認知はそもそもマクロ経済学と相性が悪いようだ。2016/07/20
ふぁの
4
江戸時代を中心に、マネーの理論を解説してくれる。しかし理解するには、ある程度の経済に関する理解が要求されると思う。頑張って読んだ割には、頭に入ってこなかった。2021/08/16
がんちゃん
4
金融政策、為替政策等を史実に基づいて、分かりやすく記述してくれています。現在のアベノミクスと高橋是清の政策の類似点を知りたくて、タイトルから選んでアマゾンで買ったんですが、もっぱら江戸時代の政策が多く、やはりリアルな書店で買わなければと痛感しました。本書自体は大変面白かったです。(^_^;)2015/03/05