内容説明
愛と憎しみ、嫉妬、野望……将軍を中心として、女たちのさまざまな思いや情念が渦巻く江戸城・大奥。寵愛、世継ぎ、派閥争い――それは、権力をめぐり激しく火花を散らす“女の合戦”。乳母将軍・春日局の権勢から桂昌院、絵島生島の悲劇まで、その真実の姿を清張史観で描ききった異色時代小説のロングセラー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
chantal(シャンタール)
83
清張先生は晩年は歴史物をよく書いていたが、これもその内の一つ。面白かった〜春日局によって整えられた大奥制度。その時々の将軍によって大奥で権勢を振るった女性たち。その機嫌を取ろうとする或いは粛清しようとする政治表の男たちとの葛藤など、江戸幕府の中で大奥がどれだけ影響を及ぼしていたか。そして大奥に取り入り悪さをする坊主たちには腹が立つ。これだから明治の時に廃仏毀釈の憂き目を見たのね、などとため息。やはりいつの時代も女を敵に回しちゃいけないのよ。2020/07/05
さつき
71
江戸時代の大奥にまつわる短編。三代将軍家光への春日局の献身。尼僧だったお万の方。男児が欲しくて狂乱する犬公方とその周囲。絵島、生島事件などほぼ既知のエピソードでしたが、著者ならではの感情に流されないドライな筆致は欲にまみれた人々の醜態を際立たせる効果があると思いました。2021/10/25
じいじ
67
清張の描く大奥の女たちの物語は、予想を超えて面白かった。家康が江戸城を築いて世は安定したが、新たにつぎの将軍争いが江戸城の「大奥」で始まりました。この複雑怪奇な女の世界「大奥」は、政権争いの男たちを支える陰の存在から、表舞台に出て来たのだから面白い。二代秀忠は側室を持たなかった将軍だが、妻お江と乳母お福(後の春日局)との確執は凄かったようだ。我が子のように長男竹千代を養育したお福と、生母お江は馬が合わなかったのだ。五代綱吉の時代の【元禄の女合戦】も面白いです。ミステリーのプロだから時代小説もいけますよ。2025/04/17
ひなきち
11
まるで現場を実際に見てきたかのような…淡々とした文章に、どハマり。夢中で俯瞰読みしました(気分は「家政婦は見た!」の感覚に近い…!)そーなると、ますます大奥&徳川幕府が面白くなってくる!!人間ドラマが濃厚すぎて、1冊ではもったいなかったのではないかな。1つ1つのエピソードを掘り下げて読むことにしよう。やはり小説は人間が生き生きと描かれてると、面白いんだなぁ。特に負の感情が入ってると、なおさらね(笑)2015/12/26
ゆい
8
大奥もの特有の女のドロドロした感じの作品ではないのですが真新しい話はない感じでした。2016/02/24
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