講談社文庫<br> 脳を知りたい!

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講談社文庫
脳を知りたい!

  • 著者名:野村進【著】
  • 価格 ¥764(本体¥695)
  • 講談社(2015/12発売)
  • 5/5はこどもの日!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~5/6)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062766746

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内容説明

脳についてあまり知識がなくてもわかりやすく、脳の専門家から見ても正確な内容が書かれていること――このふたつの条件を満たすべく、脳研究の最先端レポートにもかかわらず、専門用語をできるだけ使わずに脳の本質に迫った。誰もが知りたい脳の神秘を、入念な取材を積み上げスリリングで読みやすく解説した名著。

目次

文庫版まえがき
プロローグ
第一章 脳と早期教育──早期教育で賢い脳は造れるのか
第二章 脳とうつ病──脳が故障するとき
第三章 脳と環境ホルモン──現代人の脳が環境ホルモンに壊される
第四章 脳と睡眠──なぜ眠いのか、眠れないのか
第五章 脳と視覚──ヒトはなぜ人の顔を識別できるのか
第六章 脳と言葉──失語症……脳はいかに言葉を認識するか
第七章 脳とアルツハイマー病──人はいかにしてアルツハイマー病になるのか
第八章 脳と意識──心はどこにあるか
エピローグ──養老孟司教授との対話

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

273
この著者のルポルタージュは、これまでに「コリアン世界の旅」と「救急精神病棟」を読んだが、いずれも丁寧な取材と構成力で迫り、社会派の面目躍如たるものであった。今回は脳科学への挑戦である。ここでも当時の最先端の研究者たちへのインタビューを試み、実に綿密に仕上げてはいる。早期教育、うつ病、環境ホルモン、睡眠、視覚、言葉、アルツハイマー、意識のそれぞれと脳の関りを明らかにしていくのだが、良くも悪くも網羅的に扱いすぎているために、読み物としてのインパクトが弱くなり、いささか面白みに欠ける結果となったのは残念である。2017/06/18

ntahima

32
久しぶりのブレーンサイエンスもの。著者は30年ほど前に『フィリピン新人民軍従軍記』で衝撃的デビューを飾った硬派のルポライター。個人的には『コリアン世界の旅』で作者を知り『アジア新しい物語』を続けて読んだ。脳は著者にとって畑違いな分野であるにも関わらず、新聞連載のような平易な筆致で初学者にも非常に分かりやすい。反面この手の本を読みあさっている脳好きには少し物足りない内容かも知れない。某助教授の『言語化が可能なことこそ意識の本質なのだ』には言語に関わる立場の者として単なる肯定ではなく、いろいろ考えさせられた。2011/05/30

yori

7
★★★★★ 著者が研究者ではないということであまり期待をしていなかったが、(とんでも脳科学本も多いですから、、)本書は良書。話題も豊富だし、身近なコトと脳科学の話が上手く結びついていて良い。研究者には無い視点からの指摘が逆に勉強になった。2015/02/21

prosper12

3
情報はほんの少し古くなったかもしれないけれど、かなり面白いおすすめ!2018/11/29

HALI_HALI

3
良書。脳は体の一部であるという大前提に基づき、ノンフィクション作家の筆者が脳と体が引き起こす様々な事柄を丁寧に、平易な言葉で記す。鬱病がヒトの進化の過程で淘汰されなかった背景の考察や、環境ホルモンが長期的に人間の体・脳に及ぼす影響、睡眠のメカニズムは「いつ起きるか」「いつ眠るか」の2本立てという説、『見る』とは『推定する』である、言語活動の本質は「意味の記号化」であるなど、専門家の様々な仮説を紹介。最後には養老孟司氏とでは"脳化"が進む社会について言及。"あるべき"が通じない自然界を再認識する必要がある。2017/08/06

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