内容説明
「iPS細胞を治療へ」との期待は膨らむばかり.しかし今,その夢の実現にはどこまで迫れているのか.iPS細胞の臨床研究で世界をリードする網膜や神経をはじめ,心臓や脳そして毛髪まで,体の各部位の再生医療研究の最前線をリポート.がん化への懸念や制度上の困難など,数々のハードルは果たして乗り越えられるのか……?
目次
目 次
はじめに
1 夢からの一歩一歩──iPS細胞応用への道
iPS細胞ができた!/網膜再生/神経再生/Muse細胞
◎コラム Muse細胞がiPS細胞に?
2 パーツをつくって、貼りつけて──組織工学の威力
ここまできた組織工学/心臓/角膜/胆管と胃
3 再生医療研究の現在──気になるあの部位は、いま
脳梗塞/肝臓/腎臓/膵臓(膵島)/肺/血管/骨と軟骨/歯と毛髪
4 再生医療のこれから
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
307
こんなタイトルを付されているが、本書はかならずしもその全編にiPS細胞のことが述べられているのではない。むしろ、それは一部分であるとさえいえる。副題の「再生医療のフロンティア」こそが、内容をよく表している。私のような素人の目からは、iPS細胞は万能であるかのように思っていたのだが、実は現段階ではそうでもないらしい。癌化しやすいなど様々な課題がそこには残されているらしい。その一方でMuse細胞やシートの開発など再生医療は今、輝かしい展望を持ってもいるようだ。そして、日本はこれらの分野で世界先端にあるようだ。2017/10/24
calaf
14
2006年に発明(?)されたiPS細胞。山中さんは既にノーベル賞を取ったものの、期待される再生医療に応用されるのは、簡単なものがこれから。本格的なものはまだまだ未来の話。2014/01/02
魚京童!
7
That's one small step for man, one giant leap for mankind.2014/02/25
黒豆
6
iPS細胞による臨床応用が今年始まるなど実用化スピードの速さに驚くと共に多様な再生医療の取組み最前線(本の執筆は1年前)が網羅されている。自分の持病への適用を願うが、そこまでのスピードはなさそう。2014/04/23
そらのひつじ
5
iPS細胞だけでなく、細胞シートや幹細胞医療など、日本の再生医療全般の前線レポ。難しい内容も多いが、ノーベル賞の山中教授やSTAP細胞で時の人となった小保方先生だけでなく、多くの意欲的で優秀な研究者が日夜研究に情熱を傾けていることがわかるだけでも、一読の価値がある。またメディアではiPS細胞やSTAP細胞ほど大きく取り上げられなかったが、骨髄由来の多能性細胞であるMuse細胞は、ガン化リスクが低く実用化に向けて手堅い印象を受ける。今後の再生医療の進展を理解するための基礎知識を得るにも、かっこうの一冊。2014/02/09
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