岩波ジュニア新書<br> さわっておどろく!点字・点図がひらく世界

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岩波ジュニア新書
さわっておどろく!点字・点図がひらく世界

  • 著者名:広瀬浩二郎/嶺重慎
  • 価格 ¥968(本体¥880)
  • 岩波書店(2015/12発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784005007134

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内容説明

視覚障害者は、音や匂い、味などで周囲の物事を認識しています。視覚に頼った生活をしているとあまり気づきませんが、実は、〈さわる〉ことからもたくさんの情報を得ることができます。眼で見るのではなくさわって感じ取ることで今まで気づかなかった新しい世界が開けてくるかもしれません。この本では、点字や点図からスタートして、さわる宇宙の旅にご招待します。

目次

目  次
   はじめに

 Ⅰ したたかな創造力──点から宇宙へ (広瀬浩二郎)

 1章──ブラインドサッカーは視覚障害者文化なり!
   1 「視覚障害者文化を育てる会」の趣旨/2 視覚障害者がサッカーをする!?/3 4しょく会発会イベント前後の思い出
  コラムⅠ共活という思想
  コラムⅡ壁を崩せ──「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」の見えない力
  闇の反撃 Touch Something Invisible

 2章──さわる文化を育むユニバーサル・ミュージアム
   1 「さわる文化」の開拓/2 さわって学ぶ少年時代/3 さわって楽しむ青年時代/4 民博での「さわって楽しむ」実践/5 さわって愕く壮年時代/6 ユニバーサル・ミュージアムの理念/7 「障害」を超克する探検へ
  さわる宇宙へ Various Hands to Imagine,to Create and to Communicate
  コラムⅢみねさんと広瀬六三郎先生の「点字入門・最初の一歩」

 3章──“点字力”の可能性
   1 「点字の展示」がめざしたもの/2 「by」──誰が点字を創ったのか/3 「for」──誰が点字を使うのか/4 「of」──誰が点字を伝えるのか/5 「from」──誰が点字を活かすのか/6 “点字力”の未来に向けて
  付録Ⅰ点字の考案者 ルイ・ブライユ関連年表
  付録Ⅱ日本点字の翻案者 石川倉次関連年表
  付録Ⅲ民博を活用した点字に関する授業提案
  めざせ六三郎!──点字について、もっと知りたい方のための参考文献

 Ⅱ しなやかな発想力──点図の魅力 (嶺重 慎)

 4章──眼で見えないものを探究する
   1 天文学と私/2 きっかけ?/3 アメリカ・テキサスにて/4 天文の入門書を書こう/5 プロジェクトの始動/6 マルチモーダル図書とは/7 私の点図初体験/8 天文学習教材──三つのプロジェクト/9 盲学校で出前授業/10 生徒へのインタビューから
 5章──誰もが楽しめる点図
   1 点図のつくり方/2 点字・点図プリンタと立体コピー/3 宇宙点図の実例/4 点図の難しさとおもしろさ/5 エーデルソフトの可能性と限界
  コラムⅣ「さわる体験」へのヒント
  コラムⅤ一度は行ってみたい自然科学系博物館
   おわりに──「さわる文化」のチカラ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

aki

5
目が見える人(見常者)にとって、指先だけで細かい形を判別するのはなかなか難しいようだ。 見常者は触感を予想したり想像したりして分かった気になっている。 目を閉じて触れることで見えてくる世界や感覚があることを知った。2025/05/31

samandabadra

2
あれなんか既読感があるなと思ったら、書いている人の一人(広瀬)さんの平凡社新書の本も読んでいた。民族学博物館の触覚を使った展示の楽しみを企画していた人である。もう一方の嶺重さんの点図というアイディアもいろいろな可能性を持った考え方だなと思う。星座の位置や、地図、よく考えればアイディアとしては、駅などの案内板と変わらないけれど、点図による学びは、より世界に近づき、感性を豊かにする可能性もあると納得した次第2025/06/21

軍艦巻き

1
宮澤賢治は触覚を表す言葉を多用する、なるほど。2022/05/05

こけこ

1
点字の奥深さを知った。街中で見かける点字がわかるようになりたいので、まだまだ勉強しないと。2021/05/12

カヤ

1
触ることで感じる驚きと楽しさについて書かれた本。扉に点字と点図あり。ユニバーサル・ミュージアムっておもしろそう。点図って絵本とかで絵に合わせて立体にしているイメージしかなかったけど、かなり深い世界のようで気になった。2016/03/21

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