内容説明
ソクラテスを中心に,数々の登場人物がことばを交わし,思索を深めていくプラトンの対話篇.「君はこの問いにどう答えるか?」作品の背後から,プラトンがそう語りかけてくる.『ソクラテスの弁明』『ポリテイア』『饗宴』などの代表作品を読み考えながら,プラトンの問いと対峙する.二千年の時を超え,今も息づく哲学の世界へ.
目次
目 次
序 章 プラトンとの対話
アカデメイアの森蔭で/学園アカデメイアのプラトン/プラトンが遺したもの/不在の著者との対話/対話の現場/プラトンへの呼びかけ
第1章 生の逆転──『ゴルギアス』──
『ゴルギアス』あらすじ/カリクレスの怒り/弁論術の虜/欲望のままに生きる/強者の正義/生の逆説/哲学の創出
第2章 魂の配慮──『ソクラテスの弁明』──
『ソクラテスの弁明』あらすじ/裁判での語りかけ/陳腐な道徳/挑発の言葉/魂への集中/配慮の勧告/魂の覚醒/神の使命
第3章 言葉の中での探求──『パイドン』──
『パイドン』あらすじ/最期の対話/現実の綻び/言論嫌い/言葉での出会い/イデアの経験/魂の離在/イデアは必要か?
間 奏 曲 行動する哲学者──『第七書簡』──
蝉に見守られて/ 『第七書簡』について/シラクサへ/アカデメイアと政治/善き社会の理想/現実の壁/哲学の実践
第4章 愛の力──『饗宴』──
『饗宴』あらすじ/エロース讃美/愛と美の真実へ/魂の出産/愛の奥義/美そのもの/本物の愛
第5章 理想への変容──『ポリテイア』──
『ポリテイア』あらすじ/ギュゲスの指輪/想像力による浄化/正義としての自己/ユートピアの原点/理想をめぐって/魂、国家、宇宙
第6章 宇宙の想像力──『ティマイオス』──
『ティマイオス』あらすじ/宇宙への問い/宇宙の始まり/時と永遠/基底へ、天空へ/永遠の相の下で
第7章 哲学者とその影──『ソフィスト』──
『ソフィスト』あらすじ/困惑と覚醒/ソフィストという問題/言葉の可能性/影と像/現れをめぐって/無への挑戦/ソフィストとの対決
終 章 プラトンは何を語りかけるか
語るべきこと、語れること/対話の可能性/プラトンの応答
感想・レビュー
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のっち♬
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