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内容説明
まじめに、コツコツ、会社を沈めていませんか? 「このままではダメなんじゃないか」とみんながうすうす感じている。けれども目の前の業績目標に追われて、まじめにコツコツ頑張りつつも、中長期的には会社を沈める方に進んでしまっている。気づいているのに「言っちゃいけない」「どうしようもない」とみんな黙っている……。本書では、そんな会社をパワフルに生まれ変わらせるための方法論を、会社がガラッと変わる瞬間を数多く見てきた「組織開発のプロ」が伝授。まず前半で、ほとんどの日本企業が陥っている悪循環のパターンと、その背後にある「囚われ(不合理な思い込み)」を解明。さらに後半では、悪循環と閉塞感に陥っていた組織がいかにして変わっていくか、そのプロセスとポイントを明示する。裏で愚痴を言うだけの「社内評論家」から脱却して、本当に組織を良くするための具体的プロセスがわかる本。あなたのちょっとした行動が、社員の誰もが抱えるムズムズ・モヤモヤ感を打ち破る! 『こんなに働いているのに、なぜ会社は良くならないのか?』(PHPエディターズグループ刊)を改題、再編集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コジターレ
5
「組織」と「フォロワーシップ」のW研究第4弾。組織開発のプロセスが分かりやすく解説されている。ダメになっていく組織に“ゆらぎ”を与えることから始まることは体験的にも分かるが、その後の揺り戻しについての言及がなかったのは残念。組織開発には、やはり「当事者意識」が最重要であると再確認した。その当事者意識を持たせるための一つの方法が学べたことは収穫だった。2016/06/20
三上 直樹
3
部分最適や短期最適に囚われている組織を変えていくために必要なことを、理論だけではなく短いストーリーも加えて伝える、非常に濃密な内容。これは、最近の何冊かの中で出色の一冊とおすすめします。2016/01/21
こうじ
2
「組織開発」と呼ぶのが適切か分からないけど、会社や組織の「風土改革」の本。「どうせ変わらない」と多くの社員があきらめている…って自分の勤め先か?!と思ったりもしたけど、まぁ、どこにでも多かれ少なかれある組織間の問題を扱ってある。著者は、自らの会社の経営で苦労したこともあり、悩みつつ勉強をして、こういった手法や考え方を身につけたと感じるので、参考になる部分がありました。2017/07/01
とっぴぃ
1
日本企業の組織が陥っている悪循環をシステム思考の観点から整理。対話型のワークショップで気づきを促し組織開発を行うプロセスを端的にまとめた一冊。 2020/02/02
Sasaki Toshino
1
読後、リーダー部会内で貸し出していたところ、話題に出して頂けたので再読。前回は社員教育的観点から読みましたが、今回は組織全般に視点を移して。「まじめにコツコツ、みんなで会社を沈めていないか」は我が社もまさにそのとおりで…。「会話、議論、対話」の違いを明確に、根の深い問題に一丸となって取り組むには、「本音を聞くのでなく感じる」ことが必要と説いています。想いだけでは解決しないと思うものはあれど、されど想いあってこそ動き出せるというもの。今の会社が好きだけに、会社を良くしていきたいと思う。2016/09/20