太平洋戦争を考えるヒント

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太平洋戦争を考えるヒント

  • 著者名:保阪正康
  • 価格 ¥1,500(本体¥1,364)
  • PHP研究所(2015/12発売)
  • ポイント 13pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569654515

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内容説明

集団的自衛権、歴史認識問題、ますますヒートアップする中・韓との摩擦……など、太平洋戦争における日本の行動に対し、議論が高まり、一部では有名人による「勇ましい言論」も声高に聞こえるようになってきた。そして、インターネットでの言論を中心に、それら「勇ましい言論」が急速に共感を得てきているようである。その中で著者は、「今こそ日本人は、冷厳な目を持って太平洋戦争を見つめるべきであり、語るべきだ」と真剣に訴える。著者は、太平洋戦争の戦いの当事者たち延べ4000人余りに、戦争の本当の姿をインタビューして回り、多くの著作や論文を執筆してきた。本書は、その中の評論文から選んだものをまとめた、著者にとっては2作目の評論集である。いずれもが、「太平洋戦争という歴史から何を学ぶべきか」という問題意識で統一されており、現代のような、議論百出の時代における、考えるヒントとして役立つことは間違いない。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

CTC

3
保阪さんの1992年から2013年迄の雑誌寄稿を纏めたもの。読み応えのあるコンテンツは前半に集中。自身を「自虐史観ではなく、自省史観の側に立ち、昭和という時代を自省と自戒で見つめ、そこから教訓を引き出し、次代につないでいくという立場だ」とする第一章。自身が著述業の世界に入ったいきさつを記し、覚悟の上の「東條英機」は取材期間6年、取材者延250人にもなった、と書く第二章。それでも「事実に近づく姿勢を誠実に守る」と、自身の仕事が、事実を描いておる、とすら云わない。 失敗の本質が人事にあったとする項も濃かった。2014/08/25

onepei

1
人物の話がおもしろい。2014/08/07

アカサタナ

0
☆3つ Kindle Unlimitedにて読了。 著者が月刊誌に寄稿した論考をまとめた作品。 まとまって連載されたものではないから、横断的なものではないが、題名の通り太平洋戦争を考える上でのヒントとなるものである。2022/12/27

みー

0
筆者は,昭和陸軍の失敗を,昭和15-16年の東條人事と見る。東條は人事好きで,対米英戦を決意するに,米英での駐在武官歴があり客観的情報分析のできる軍人を全て省部から追い出した。二・二六事件以後,新統制派筆頭として皇道派を排除し,人事考課は能力本位から人脈本位に。/元大本営情報参謀の堀栄三は毎日米国の海外放送を傍受し,米国が南方要域で作戦を起こす時はその2,3か月前に缶詰会社と薬品会社の株価が上がることを発見…株価で米国は新作戦に着手したとわかる。が,日本軍は政治・外交・情報分析は作戦に従属すると考えた。2021/02/22

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