内容説明
患者の個々の価値観や状況、医療の文脈を無視して、緩和ケアの「正しい理解」を促すことは、時として倫理的暴力となることもある。ナラティブ・アプローチは患者の個別の物語に固有の価値を見出し、患者を語り手として尊重し、複数のナラティブの共存を認める。患者が抱くストーリーを医療の中心に置いた時に見えてくる世界を、著者が経験した具体的な事例とともに描き出す。医療者だけではなく、がん医療に関心のある全ての方へ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mukimi
98
医者になるまで自分の言葉で人に絶望を与えるなど想像もしなかった。しかし医者には伝えねばならない時がある。本書は「美しい距離(山崎ナオコーラ著)」の参考図書。「正しい説明という暴力」との表現が告知を巡る自分の迷いに刺さった。筆者は実際共に働かせていただいたがいつもフットワーク軽く穏やかに患者だけでなく主治医の言葉も傾聴して下さるのを知っているから、抽象的な言葉にも重みを感じた。混沌に敬意を払うという言葉にあるように、迷う時こそ患者の物語に興味と敬意を持ちたい。そのための知識と語彙が豊富で、バイブルになった。2023/05/02
Tatsuo Mizouchi
0
☆☆☆ この考え方って地域づくりにも活かせると思っているのです。でも、自分にできているかというとはなはだ疑問ですが・・・2017/11/30
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