- ホーム
- > 電子書籍
- > 教養文庫・新書・選書
内容説明
早稲田大学在学中から堺利彦が率いる売文社に出入りをし、社会主義運動に関わりながら、様々な弊害を乗り越え活発な創作活動を続ける。文壇登場までの青春の日々、宇野千代との出逢いと別れ、代表作『人生劇場』にまつわるエピソードや戦時下での従軍体験、日本文学報国会での苦悩を回顧する。絶筆となった自伝的随筆。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やな
2
なかなか入って行けなかったが何とか読了。2016/01/10
itosan04
2
尾崎士郎の絶筆となったこの本で、日中戦争や太平洋戦争についても率直に書書かれているのが印象的。12月8日に船上で待機してフィリピン戦の最初期から中佐待遇で従軍した記憶とか。戦前の文士が戦争期をどう生きたかの貴重な記録。あと文章の平易で読みやすい点も印象的。さすがは戦前の一流の文人だったと改めて思う。この人の文章でもっともっと戦前の日本が読みたかった。いずれにせよ人生劇場をもういちど読みたくなった。2016/01/06
高橋 (犬塚)裕道
2
星3。♪ああ悠久の天地かな♪尾崎士郎先生作詞の母校・西尾高校の校歌冒頭である。さてこの本はその尾崎士郎の絶筆となった随筆である。回顧録である。没後50年を記念して昨年出版が企画されたらしい。作家自身の苦悩や作品への思いなども綴られている。尾崎士郎ファンには面白いと思う。人生劇場は面白いので是非再度書店に並んで欲しいが、その他の作品も手にしたいものだ。殆どの作品が書店から消えて久しい。何とかならぬものか?!2015/12/17