ルルドへの旅 ノーベル賞受賞医が見た「奇跡の泉」

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ルルドへの旅 ノーベル賞受賞医が見た「奇跡の泉」

  • ISBN:9784122061835

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内容説明

後にノーベル医学賞を受賞するアレクシー・カレルが、奇跡で名高いルルドを訪れたのは二〇世紀初頭の初夏だった。リヨン大学の解剖学教室で学ぶ若き医師は、不治の病に冒された一女性に起こった奇跡を目のあたりにし、理性と信仰の狭間で揺れ動く……。生前発表されることのなかった告白の書。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

35
佐藤先生が『人間この未知なるもの』をご指南されていたので、思い出して借りた。1903年が舞台。科学はまやかしと騙されやすさに用心。同時に、異常、科学で説明できぬからといって、ものごとを否定すべきでないのも科学の義務(112頁)。解題:ルルドに至るまでカレルには、医学的に説明不能に我慢ならなかった。科学的な探究の前に説明不能があってはならぬ(137頁)。39歳の若さで1912年度ノーベル生理学・医学賞受賞(149頁)。2016/04/22

Francis

16
ノーベル医学生理学賞を受賞したアレクシー・カレルが懐疑主義者だった時代にルルドに赴き、瀕死の病人が奇跡的に回復した事を小説仕立てにして書き残したもの。カトリックの私には意外と拍子抜けするほど淡々と書かれているように感じた。訳者による解題、付録の「ルルドの洞窟」は著者カレルの事のみならず、私が今まで知らなかった「ルルドの奇跡」の事をより理解させるものだった。実を言うと私はカトリックでありながら、ルルドの奇跡は半信半疑だったが、この本を読んでもう少しルルドの奇跡の事を調べてみても良いかな、と思った。2024/03/02

sasha

9
後にノーベル医学賞を受賞するアレクシー・カレルが1902年にルルドの泉を訪れ、そこで目撃した奇跡を小説仕立てで書き残した作品。科学で説明できない事象があることは分かるんだが、昼には瀕死の病人が泉の水を浴びることによって夜には全快しているってのはどう理解したらいいんだろう。ルルドの医薬局によって、カレルの目撃した事例は奇跡とは認定されなかったようだが、人間の理解を超えた何かがあるのかもな。体験したいとは言わないが、出来るなら目撃したい。2017/12/31

コーキ

3
巡礼による奇跡譚、霊験譚のひとつであり、証言者が医師であるところに本書の特徴がある。2016/12/23

くらーく

1
確かに著者はノーベル賞受賞者だが、本書は小説仕立てだしなあ。ノンフィクションに思えないのだけど。 自分の目で見たいな。本当にひん死の人が、水をかけただけで、治るのか。 それにしても、医者ならもう少し検証しても良いだろうに、と思うけど。2018/10/27

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