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内容説明
現代の日本社会が直面する「少子高齢化社会」や「出生前診断」などの福祉や生命倫理にかかわるさまざまな衝突について「人間の尊厳」をキーワードに解決策を探る。思想史的背景から将来の課題を整理し、社会保障や科学技術などのジャンルから事例をあげながら、持続可能な社会を構築するための方策を考え導き出すためのトレーニングブック。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちょんまげ
1
本書では、戦争や産業革命などの、人類史の誤ちから、「人間の尊厳」の教訓を考える。 特に産業革命の話がおもしろい。 当時9歳未満の子どもに15時間労働させてたイギリスでは、指示に抵抗した人は「人格異常者」のレッテルを貼られていた。 そこで工場長は「性格形成学院」という学校をつくり、子どもの性格を軍人らしく矯正した。 その後学校に通うため、子どもの労働時間は12時間までに。 つまり過酷な産業革命が、今の義務教育や労働条件をつくった訳です。 誰の目から見ても明らかな大問題が起こらんと、社会は変わらんのかも。 2018/08/27