内容説明
三島は時代のいかがわしさに吐き気を覚えていた。なぜ今の日本はおかしくなったのか? なぜ世の中バカばかりなのか? そういう疑問を持ったとき、三島が残した厖大な量の評論は非常に参考になります。だから、三島の言葉を振り返りながら、今の世の中、ひいてはわれわれの思考の土壌について考えてみようというのが本書の趣旨です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ハイランド
83
三島の文章から現代の危機的状況を読み解くという一冊。色々な意味で使われていてよくわからない「保守」の定義、現政権の支持の主力ともいわれるB層とは何かを知るという意味で非常に勉強になった。三島の文章の引用はわかったが、ニーチェは難しいなあ。ついていくのでいっぱいいっぱい。著者の言っていることはよくわかるし、ためになることも多い。民主主義が容易に全体主義に移行する危機を孕んでいることはよくわかった。しかし相変わらず口が悪い。肝心なのは、我々がわかりやすいフレーズに酔うことなく、政策の是非を吟味することである。2018/08/03
とくけんちょ
50
再読。構造改革に積極的でIQの低い、自称保守のB層。政治家たちの食い物にされている人たち。どうやら、自分はB層のようだ。三島由紀夫の言葉を大量に引用して、保守、愛国、憲法、民主主義について言及していく。なかなか攻撃的、刺激的な書きぶりだが、勉強になる部分は多かった。引用された一部ではなく、三島由紀夫のさまざまな評論を読みたくなった。2023/01/21
harass
49
著者のB層(大衆)批判本シリーズの一つ。本当の保守とはを論ずる。保守主義の代表格は福田恆存のはずだ。三島を出すには疑問を感じる。まあ、著者のこれまでの著作でゲーテ、ニーチェときて、彼らに匹敵する日本人文化人は三島ぐらいか。著者は断りをいれていて三島の小説や戯曲はあえて無視している。評論からの引用のみだ。 保守主義の定義がブレまくっていることに著者は怒りを隠せない。また、ある政治家たちの言動が保守主義でないにもかかわらず、考える事無しに飛びついてしまう大衆へのいらだちもある。保守主義の入門一歩手前の本。2016/09/06
双海(ふたみ)
36
三島の本を読んでいた大学1、2年の頃を懐かしく思い出しました。本書の論旨は概ね同意できるものでしたが、言葉遣いが上品とはいえないものでして・・・そこが残念かな。まあ、著者が憤るのも無理はないとは思いますが・・・。2016/01/12
出世八五郎
30
右派左派の定義:保守「理性について懐疑的。過去からの伝統・慣習の蓄積を大事にする。』左翼「理性を信じ未来に希望を抱く。』。 著者のどの本もそうだと思うが、本書でも保守知識人の言説が紹介される。保守とは何か?著者の視点に立つと日本にはネトウヨしかいない。 近代の拘束、日本の宿命 (文春文庫)by福田和也とゆう本がある。積んだままです。中に近代の超克というテーマがあった。 読んでてて良く分からないまま棚上げしていたが、本書を読んで近代の克服的なものが朧げに見えてきた。 2022/08/14
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