内容説明
この子ともう二度と会えないかもしれない。養育権をめぐる裁判に破れ、クレアは打ちひしがれていた。亡き妹の代わりに育ててきた2歳の甥を、大牧場主ローガン・ピアスに引き渡さなければならないからだ。せめて子供が慣れるまで同居させてほしいと懇願するクレアに、男は黒い瞳を鋭く光らせて言った。僕の妻になれば、君はあの子とずっと一緒にいられる、と。その日から始まる、子供のためだけの愛のない結婚生活。けれど、夜毎の密着したぬくもりにクレアの胸は騒ぎ始め……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
choco
9
一気読み。みなさん、関係者がことごとく、都合良く亡くなってしまいヒーロー、ヒロインは残された子供(微妙な血縁)のために愛はない前提の夫婦になる…。ローガンは終始ムッツリしてるから、そりゃクレアも誤解しますよ。一冊かけて、探り合っていく二人の物語でした。2016/05/29
kina
3
甥を育てることになった叔父伯母というよくあるパターンの話。しかしこれと言って山が無く、割とあっさりくっついて終わり。ヒーローはなぜヒロインを愛するようになったのか?理由が弱くて、もう「ハーレだから」というしか無い。ライバル女性もいたのだがキャラとして弱くヒロインも鼻であしらっていた感じ…。そう思うと都会っ子の割りにたくましいヒロインでした。2018/03/25