内容説明
日本は世界一のランニング大国。しかしなぜマラソンには勝てないのか? そんな疑問を抱いた英国人記者は、家族とともに日本に移住。箱根駅伝、実業団駅伝、千日回峰に挑む比叡山の僧侶などを取材しながら、ユニークな日本のランニング文化の謎と真実に迫る! 傑作スポーツ・ノンフィクション。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おかむら
46
外国には駅伝って無いのか! ということも知りませんでしたよ私。箱根駅伝に重きをおき過ぎる日本の長距離界など、なるほどーとイギリス人ジャーナリストの視点でみると日本の独特さ(良いところも悪いところも)がよくわかる。一家で移住して色々驚いたり困ったり喜んだりするところはあの「英国人一家日本を食べる」に似てます。2015/12/30
はる
45
なかなか興味深い内容でした。英国人記者が日本に滞在し、選手や指導者に直接触れて感じたのは、たくさんの疑問と問題点。彼の指摘は大筋正しい(多少感違いはあるけれど)のでしょう。最近はやりの日本称賛本ではなく割と批判的な内容。日本文化にもあまり関心がないようですね。確かに彼の指摘は正しい。だけどね、と言いたくなるところが多かったかな。2016/01/21
いちろく
34
集団主義であり「わ」を重んじる日本人。では、何故日本古来のスポーツである柔道、空手、相撲等は個人的な競技なのだろうか?日本で一番人気のある駅伝、箱根駅伝は世界に通用する日本人ランナーの育成を阻害しているのか?ガーディアン紙の編集者でもある著者が、日本の大学や実業団、選手への取材だけでなく、実際に選手達と自分の足で走り1人のランナーとしての目線から日本の長距離界を肌で感じ思った事を描いている内容。著者が到達した「エキデン」の答え、それは、陸上競技を愛し走る事が好きな人達が実際に走る事で感じるモノ、と思えた。2015/12/29
けんとまん1007
32
一つの文化論みたいなところを感じた。駅伝、たしかに、マラソンとか長距離種目とは違う響きがそこにはあると思う。チームという要素がおおきいからかもしれないし、そこに、日本人独特のものを嗅ぎ取るからかもしれない。確かに、正月三が日の駅伝が、かなり大きなムーブメントであることは事実。それはそれとして、比叡山の千日回峰行を達成された方の部分が、いちばん、興味深かった。2016/04/17
くさてる
28
いわゆる「日本スゴイ」系の外国人が書いた本、と思って読むと裏切られます、良い意味で。ランニングをこよなく愛すイギリス人ジャーナリストによる日本のランニング文化論。日本人だと気づきにくいランニングに関するトリビアも楽しめますが、マラソンを好きすぎるのに国際大会で結果が出せない日本人の苦しい状況や子どもの頃から訓練を受ける為の弊害など、日本人にとって耳が痛い提言もたくさん。日本人の外国人(あるいはジャーナリスト)に対する壁に、とても真面目にぶつかって真摯に取り組まれたことが伝わってきます。ランナーにお薦め。2016/01/16
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