ハヤカワ・ミステリ文庫<br> 悔恨の日

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ハヤカワ・ミステリ文庫
悔恨の日

  • ISBN:9784150775643

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内容説明

病気療養中のモース主任警部のもとを上司のストレンジ主任警視が訪れ、一年前に起きた未解決事件の捜査を依頼してきた。問題の事件――看護婦が寝室で手錠をかけられ、全裸死体で発見された事件は、容疑者もないまま迷宮入りと思われていた。が、最近になり、匿名の情報提供があったというのだ。引退を決意していたモースが最後の難事件に果敢に挑むが……ミステリ界に偉大な足跡を印す本格シリーズの最高峰、堂々完結!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

遥かなる想い

227
モース主任警部最後の事件。 母国イギリスで愛され 続けた、名探偵モースを もう読めないのか…という 感慨深い読書となった。 自宅で手錠をかけられた まま、殺害された看護婦を めぐる事件…だが、真犯 人は誰かというよりも、 最後のモースを味わって いたい…そんな気がしていた。 モースの推理も気のせいか いつものアクロバット的な、 複雑怪奇な推理は 影を潜め、何故か落ち着いた 感じで…推理を楽しむと いうよりも、みんなで 名残惜しさを感じている… そんな物語だった。 2015/07/07

NAO

61
モース警部シリーズの最終話。他の作品と同じようにモース警部とルイス部長刑事とのペアだが、ルイスはモース警部が何かを隠しているらしいことに気づく。引退を決意していたモース警部が、引退と健康な生活を諦めてまで守ろうとしたもの。モース警部が守ったものとそのために犠牲にしたものの大きさを思うと何とも釈然としないものも感じるが、こういう身の引き方を決めたその生き方はそれなりに男らしいかも。彼は、いったいどこで自分の死を決めていたのだろう。2017/03/05

星落秋風五丈原

35
【ガーディアン必読1000冊】オックスフォードなのでおかたい内容を想像していましたが意外とくだけた口調でした。モース警部ラストの事件。ルイスはここでもイジられる。2016/12/13

Kajitt22

14
密通、実らぬ恋、嫉妬、私生子、性的なスリル、イギリス人は性に関しては寛容なのだろうか。日に数杯のビターとグレンフィディック、少し女好きで頭脳明晰なモース主任警視、そのモースを敬愛するルイス部長刑事とのオックスフォード一帯での謎解きは、最後までなかなか魅力的だった。悔恨の日とはなんだったのか。しかし悔恨のない人生なんてありえないと思う。再読2015/06/29

ソラ

11
【再読】2017/11/26

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