内容説明
悪魔の兵器を生み出したのは、なにか
1942年、アメリカは巨額の予算を投じて「マンハッタン計画」を始動し、原爆開発へと突き進んだ。アメリカを駆り立てていたのは他国、とりわけナチスドイツに先んじられることへの狂おしいまでの恐怖だった。原爆開発を巡る国際情報戦と、核が現代世界に投げかけ続ける影の大きさを描く、NHKスペシャルの書籍化。
[内容]
第一章 謎の諜報組織アルソス
第二章 天才科学者ハイゼンベルク
第三章 連合国の反撃
第四章 日・米・ソ 科学者たちの苦闘
第五章 ハイゼンベルク追跡作戦
第六章 暗殺
第七章 ナチスの原爆開発 暴かれた真実
第八章 スパイMの正体
第九章 対日原爆投下作戦
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
SPYCY
2
実話なんだけどスパイ小説を読んでるように一気に読めた 現実は小説よりドラマティックなのかもしれない 科学の追求と国家権力と善と悪と色んな思いが入り交じり それぞれの国の思惑が原爆にあって今の世界がある 核兵器で均衡を保ってる今の平和だろうけど 核兵器を使った正義の戦争よりまし2016/03/12
crackstar
0
読んでよかったノンフィクションの一冊。 どうして原爆をソ連がアメリカについですぐ持てるようになったか気になっていたけれど、こんな奇跡みたいなことがあるとは・・・。 文体も構成もわかりやすく、ぐいぐい引き込まれる。原爆開発を完成させたアメリカ恐るべし、これほどの才能を集められる国を敵にしていたという自覚はどれだけあったのか。2017/07/14
みにまい
0
面白かった。「マンハッタン計画」については多少知っていたけど、イギリス・ドイツ・ソ連の情報合戦と科学者の置かれた状況が興味深い。なにより、日本にも原爆開発の構想があり、原料確保はともかく、科学者の室に置いてはアメリカを含む上記3国にも遜色無かった事に驚き。同時に被爆国となった事が皮肉でもある。それにしても、グローヴスの一言には腹が立つ。2016/02/08
Tetsuya Suzuki
0
これは原子爆弾開発の裏で行われた、米独ソ日の情報戦の記録である。 ナチスの原爆開発を妨害するため、スパイが暗躍し、特殊部隊が破壊工作を行う、007ばりの事実があった。 ただし映画と違い世界を救うヒーローは出てこない。 米軍はドイツの核開発を遅らせるため、コンゴから輸入されたウラン探索、それを発見。 そのウランは米国に移され、原爆へと姿を変え、広島に投下されたという。 核兵器を米国だけが持つことを危惧した科学者がソ連に情報を渡していたという事実など、歴史の影を垣間見た一冊。2016/02/05
しょうご
0
・第二次世界大戦中、原爆開発のためマンハッタン計画として二〇億ドル(日本の国家予算35年に相当)が使われたのはということををご存じだろうか? ・ロスアモス研究所長として、原爆開発チームを率いてきたオッペンハイマーは、トルーマン大統領との面会で「自分たちの手が血塗られているように感じる」とつぶやき、「人類がロスアラモスと広島の名をの呪う日が来るだろう」と言ったのはをご存じだろうか? ・原爆開発最中、アルソスというアメリカの諜報活動として組織されていたのはご存じだろうか? ・広島と投下直後、アメリカ軍はソビエ2015/12/07
-
- 電子書籍
- 蒼く染めろ(17)
-
- 電子書籍
- 親友の秘密【タテヨミ】 177 ズズズ…
-
- 電子書籍
- ゆめゆめ、恋することなかれ4 ピース!
-
- 電子書籍
- 大富豪のプロポーズ【分冊】 9巻 ハー…
-
- 電子書籍
- 英会話質問例文集(CDなしバージョン)…