幻冬舎文庫 心霊コンサルタント 青山群青の憂愁

著者名：入江夏野【著】

幻冬舎（2015/11発売）

• ISBN：9784344424074

内容説明

次々起きる怪奇現象を解決してもらうため、貧乏女子大生・花は、心霊コンサルタント・群青を紹介される。長髪に藍染めの袴姿、ブルーのカラコンをした群青は、超感じ悪いけど、腕は確か。洗面台一杯の鶏の頭、血染めのライブ会場などの謎を“降霊”して次々解決!　しかしその陰を帯びた瞳に、花は何か哀しい秘密があることを感じていた――。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[ゆみきーにゃ]

タイトル買い。思ったよりも面白く読みやすかったのであっとゆう間に読み終えてしまった。群青のキャラ好きだな。続きもあるのかな？

2019/11/28

[よっち]

アパートの怪異現象に悩む貧乏女子大生・花が、藍染めの袴姿でブルーのカラコンをした心霊コンサルタント・群青に解決を依頼し、助手として手伝うようになるオカルトミステリー。依頼された怪異現象の解決に降霊術という形を採るものの、事件のほとんどは幽霊よりもいつの間にか歪んでしまった人間関係が主たる原因で、優れた洞察力で事件を解決するストーリーはテンポも良く読みやすかったです。群青のことを気にかける花の想い、そして冒頭に提示された群青と兄一翠の過酷な運命の行く末が気になりますね。続きが出たらまた読んでみたい一冊です。

2015/12/03

[よっしー]

図書館をフラフラしてたら、表紙にひかれて手に取りました。心霊現象と錯覚してしまいそうな怪奇現象も、実際に蓋を開けてみれば現実の出来事。人の思い込みを上手く操り事件を解決する群青は素敵でした。お兄さんの存在やもうすぐ迎える誕生日等、まだまだ伏線は残っているので、次巻発売を期待します!!

2017/01/03

[ずんだ☆]

〚★★★☆☆〛２５歳の誕生日を迎える群青が気になるから続編出たら読んじゃうかも。

2016/07/01

[紅羽]

怪奇現象に悩む女子大生の花と、ブルーのカラコンに藍染の袴姿の心霊コンサルタント、群青先生の微妙な距離感が面映ゆいオカルトミステリ。１話目の「ドクダミ館の怪」が一番怖かった。人は優しさの裏側にこんな黒いものを抱えているのかと思うと、上辺だけの薄い人付き合いが一番怖いような気がしてきました。そして鳥の餌や死体から大麻が発芽する下りは、インコを飼っている身としては驚きました。ラスト、群青先生の運命の25歳の誕生日。どうなるのでしょう。続編期待してます。

2015/11/16