内容説明
この「ヘンタイ美術館」は、美術評論家・山田五郎さんを館長に見立てた架空の美術館。美術に興味はあるけれどよくわからなという方々に向けた西洋美術の超入門書。「ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロ。一番のヘンタイは誰?」教科書的な知識より、こんな知識の方が実はビジネス会話でも使えたりするのです。電子版では絵画をオールカラー化しました。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シナモン
171
ミケランジェロは筋肉フェチのワーカホリック。セルライト歓迎、ぽちゃロリ大好きなデブ専ルーベンスなど西洋絵画の巨匠たちがヘンタイ度を競ってます。「フェルメールがわからないので、よくわからないですけど…」「わかろうよ!そこは!」山田五郎さんとこやま淳子さんの掛け合いが楽しくするする読めました。それでいてルネサンスから印象派までの流れもよくわかります。肩の力が抜けるゆるゆる美術史解説本。はぁ~笑った~。面白かった〜。2020/06/03
ハイランド
102
四つの時代の代表的な三人の画家を取り上げ、誰がヘンタイかを論ずる画期的(?)な美術論。あまり取り上げられることがない画家周辺の下世話な話は興味深く読めた。中でもクールベに興味をそそられた。何とも鬼畜な所業だのう。画家というのは、ドラマチックな人生を送っている人間が多いとは思っていたが、ここに取り上げられた十二人はまた凄いものがあった。五郎氏のヘンタイの定義はサブカルらしく、屈折が必要らしいのだが、明るくまっすぐなヘンタイがあってもいいじゃないか。R15指定じゃないの?というエロ描写も楽しい(おいおい)。 2018/04/28
マエダ
101
勝手にお堅い本と思いこんでいたが、会話形式の砕けた形のもので読みやすい。時系列をみて解説してくれているところも非常にわかりやすい。2016/12/11
アキ
99
最近はまっているyou tubeで「山田五郎のオトナの教養講座」と構成はほぼ同じだが、ルネサンス・バロック・19世紀フランス・印象派の4つの時代に代表的な画家3人を並べ、誰が一番ヘンタイかということを語る視点がチョー面白い。いつの時代にも常識にとらわれない行動をする人はいますが、絵にまつわるエピソードや画家同士の関係も興味深い。マネとモリゾの微妙な関係への妄想もその通りだったのかもしれません。改めてここに出てくる画家は全員男であり、エロが話題になるのは当然ですし、山田五郎節は快調に突きぬけてくれています。2021/05/18
スパシーバ@日日是決戦
97
{2015年} 「遠近法」「陰影法」が特徴的な技法で、ダ・ヴィンチではなくラファエロが西洋古典絵画の代名詞であるルネサンス。動きのある瞬間をとらえて光と影の対比「キアスクロール」や「テネブリズム」でさらにドラマチックに演出したバロック。王政や教会の権威が失墜し大衆市場で売買することが普通になった新古典派、ロマン主義、写実主義。「黒」を使わないのが特徴、筆触分割(筆の跡をそのまま置いていく、絵の具を混ぜずにそのままの色で使う)印象派。ちなみに「遠近法」「陰影法」を否定したマネは、印象派に属さないそうです。2016/10/08
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