紅(あか)い三日月

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紅(あか)い三日月

  • 著者名:ヒキタクニオ
  • 価格 ¥1,699(本体¥1,545)
  • PHP研究所(2015/12発売)
  • ポイント 15pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569808628

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内容説明

殺すことで、私は変わるのか? 幸せな将来を捨て、彼女がなろうとしたのは“殺し屋”。傷ついた者たちに安息の時は訪れるのか――。大藪春彦賞作家が満を持して放つ衝撃作。父・清隆(きよたか)を銃殺した杉山(すぎやま)と帰宅後、不運にも鉢合わせした塔子(とうこ)は、重傷を負わされてしまう。かろうじて一命を取りとめたものの、半年間の昏睡状態に陥ったのち、奇跡的に目覚めた。犯人・杉山への判決に納得がいかない塔子に、担当刑事の犬伏(いぬぶし)は、「捜査に強い圧力がかかり、十分な捜査ができなかった」と告げる。さらに犬伏は、警察も捜査できない事件を扱う文目屋(あやめや)なる“殺しの集団”の存在を塔子に明かすのだった……。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

秋製 

30
ある日搭子は、帰宅直後に父親を殺した犯人と遭遇してしまいます。その犯人に鈍器で殴られ、半年間こん睡状態に陥ってしまいました。搭子は目覚め、文目屋(あやめや)と名乗る者達と出会います。文目屋の九子は搭子に反発していましたが、彼女の不器用な優しさに搭子はすくわれたのかな? ラストは、これで良かったのだ。そう、私は思いました。2013/02/19

てん・てん

9
理不尽な仕打ちへのリベンジ。相手を守る法が邪魔。そこででてくるアヤメ屋さん。復讐シゴトの爽快感を狙った作品ですネ。 でもワタシ的にはちょっとイマイチ。日常も三日月ももとにもどったヒロイン。だけど人生歪みそう~。 2013/03/09

007

6
父を殺されたOLの復讐を文目屋(あやめや=殺め屋)のメンバーが手助けする内容。読んでる間中、昔テレビでやっていた「必殺仕事人」の曲が頭の中を流れ、三味線屋ユウジ役の中条きよしがカッコ良かったなぁとか、山田五十鈴がキレイだったとか、菅井きんの「ムコ殿!」のセリフ、ひかる一平もいたなぁ等と次々と思い出しているうちに300ページの2段組もあっという間に読了。それで感想はというと・・話が動く割には臨場感が少なく感じたけれど、おもしろかったです。そうか藤田まことはもう亡くなったのか・・・。2013/02/22

ハルト

6
父親を殺された主人公の女性が、その死の真相を知るために選んだ道とは。現代版必殺仕事人のような、江戸時代から続く仇討ち稼業「文目屋(あやめや)」。彼らと共に真相を追いながらわかってくる事件に掛かった圧力の背景、文目屋の人間たちの過去。刑事に老婆に女装っ子に毒薬使いの女他にと、それぞれが訳ありな彼らの存在と、主人公の復讐への壮絶な覚悟の様が、狂気でありながら一種爽快でもあって哀しく。勢いある展開で進み、最後はそれでよかったんだと思いつつも、寂しさやりきれなさが残る終わり方でした。2013/02/21

keith

4
現代版必殺仕事人の物語。早い話が殺し屋稼業なんだけど、ちょっと軽かったな。もう少しシリアスだとより楽しめたと思う。2014/05/09

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