内容説明
「あなたの職業は、ひとつである必要はありません」。人生をより味わい深いものにするために、いまの自分とは別の「仮面」(=職業)をかぶって生きてみませんか? 聞き書きの名手である著者・小田豊二を案内人に、世の中にあまり知られていないであろう素敵な「仕事」を、読者にとっての2つ目の仮面という視点で、案内人自らが、その世界に飛び込んで調査するというコンセプトの「面白い職業」ルポルタージュ。驚きました。世の中には、まだ知られていない、こんな素敵な「仕事」があなたを待っています!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
42
このタイトルから、深刻な就職話かと思いきや楽しい話に一気読み。詳細な書かないが、要は二足のワラジ、でも切羽詰まった感がないというのがイイ。露天商や相撲のタニマチ、聞き書き作家etc。自分が好きなこと、本気でやりたいことを考えることもいいことだと思う。あとがきに書かれていた、「今日という日は、残りの人生の最初の日だ」という名言が引用されていた。いい言葉だなー。図書館本。2015/09/15
ケニオミ
8
自分が輝くことができる仕事を見つけ、その仕事に邁進している人達のお話ですかね。皆さん好きなことを仕事としていて羨ましい限りです。子供の頃に得意だったことをとことんやりぬいてその道を究める。言うのはやさしいが、大変そうです。でも好きならばそう大変でもないのかもしれませんね。僕はモデラー(ジオラマ作家)に魅せられました。このジオラマ作家、小学校の夏休みの宿題で、太陽の塔を紙粘土で作り、天井のトラス構造をマッチ棒で作ったなんて凄すぎ。是非是非彼の作品をこの目で見てみたいです。2015/10/09
naka-m
8
ハローワークではあんまり募集のかかってないような特殊な職業の方々へのインタビュー。ご存知の方もちらほら。どれも面白かった、そんな簡単になれるものではないというのが感想だけどなかでも「農家民宿主人」というのがすごかった。ちょっと感動。2015/10/06
まゆまゆ
6
平日の仕事とは別に自分のやりたいことを休日にやっている人たちを紹介する内容。といいつつ,後半は単に変わった仕事を紹介する内容になっている気がするが… とにかく,好きでなければ続けられないようなことが仕事として成り立つのが理想なんだなぁとあらためて実感。2016/01/07
綾瀬ちかこ
5
様々な二足わらじを履く人達をフューチャーした実録本。取材に基づいた内容で、しかも感想が専門家というより読み手に近い驚きや笑いが多く、すんなりと読めます。 語り手の話を文章に記す「聞き書き作家」など耳馴染みにない仕事も紹介され、興味深い一冊でした。2016/08/06