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内容説明
ドラッカー、ポーターしか知らないあなたへ。
「ビジネススクールで学べる経営学は、最先端からかけ離れている!」
米国で10年にわたり経営学研究に携わってきた気鋭の日本人学者が、
世界最先端の経営学から得られるビジネスの見方を、
日本企業の事例も豊富にまじえながら圧倒的に分かりやすく紹介。
世界の最先端の「知」こそが、現代のビジネス課題を鮮やかに解き明かす!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥
100
ビジネススクールの准教授がこんなタイトルの本を書いていいのって思うキャッチーなタイトル。最近のと言っても1990年以降の経営学に関する論文のエッセンスを紹介した本。イノベーションのPARTが面白い。イノベーションは「知の探索」と「知の深化」をバランスよくすることが大切ということには納得。新製品開発において創造性が高いのは「チャラ男」で、それを実現する力は「根回しオヤジ」。この組み合わせが最高なコンビというのは笑えるけどなるほどなぁ。2016年HBR読者が選ぶベスト経営学書というのも頷ける。★★★★2017/10/21
Book & Travel
38
ビジネス書やMBAの教科書にはなかなか反映されないという経営学の新しい研究内容を紹介した本。学術的すぎず、とても読みやすく書かれている。特に興味を持ったのは最近他書でも目にした、知の探索と知の深化を両立させる「両利きの経営」についてのところ。また、創造性を生む「既存の知」同士の新しい組み合わせには、人脈の弱い結び付きが効果的という辺りも成程と思った。他にも、情報の共有化より、「誰が何を知っている」というトランザクティブ・メモリーが重要など、正に「思考の軸」にしておきたい内容が多く、刺激を受けた読書だった。2019/07/01
速読おやじ
37
トランザクティブ・メモリーの話は成る程!と思った。情報の共有化とは誰が何をやっているかを知ることが目的ではなく、誰が何を知っているのかを共有することが組織の効率化を高めるのだなと。そしてタバコ部屋とか呑みニケーションも大事なのだと理解しました(間違ってるかな(笑))。そしてダイバーシティは「タスク型」は組織力を高めるけど、「デモグラフィー」型は以外とマイナスかもというのも確かに!と思った。女性や外国人を採用するだけでは意味がないかもしれないということだ。いやあ最先端経営学、面白かった!!!2017/02/22
koji
35
これは良書。目一杯メモを取りました。多くの示唆を得ましたが、特に参考になった二つを書き残してレビューとします。①組織のパフォーマンスを高めるために大事なのは、「組織のメンバーが『ほかのメンバーの誰が何を知っているのかを』を知っておくことである」、②成功体験と失敗体験には望ましい順序がある(失敗経験を十分に重ねてから、その上で成功を重ねた組織が成功が高まる)。2017/09/02
おせきはん
26
最近、本を読んだ「両利きの経営」の解説をはじめ、興味深い研究成果が多く紹介されています。折に触れて辞書のように使ってみたいと思いました。経営学というとドラッカー、ポーター、クリステンセンの本やケーススタディのイメージが強かったのですが、計量経済学に近いテーマも扱っているのですね。『世界標準の経営理論』も読んでみます。2022/01/03