内容説明
Ｍ・フリーマン、Ｄ・キートン主演映画原作。
モーガン・フリーマン、ダイアン・キートン主演、2016年1月公開予定の映画『ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります』の原作小説。
NYイースト・ヴィレッジに建つエレベーター無しの古いアパート。45年間、5階の部屋に住み続ける画家のアレックスと元教師のルースは、子どもには恵まれなかったものの55年間連れ添い、12歳のダックスフント・ドロシーと幸せで穏やかな日々を送っていた。
ただひとつ、大きな問題が。足腰の弱くなってきた夫婦とドロシーにとって、5階までの階段をのぼることが辛くなってきたのだ。そこで二人は住み慣れたこの部屋を売り、エレベーター付きの物件を購入する計画を立てた。昔は下町だったイースト・ヴィレッジも今ではおしゃれなエリアとなり、二人の部屋にもちょっとした値がつくようになっていた。
ところがアパート内覧会の前日、なんとドロシーが急病に！さらにマンハッタンのトンネルの真ん中でテロ騒ぎが勃発。緊急手術が必要になったドロシーの容態は？テロの動きは？そして不動産交渉の行方は？
夫婦と愛犬が直面した危機と彼らの絆を描く、スリリングでチャーミングなハートフル・コメディ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nuit@積読消化中
108
ダイアン・キートンが大好きで先に映画を鑑賞。映画の内容もとても気に入り原作も手に取りましたが、なんと映画と原作、結末が異なります！が、両者とも比較しながら味わえたので少し得した気分。特筆すべきは老夫婦の愛犬ドロシーとの絆。またその愛犬を病院に入院させ手術となった際の、飼主のみならず、愛犬目線の気持ちも伺えてしまうので、犬好きならきっとうんうんと頷きながら読めると思います。我が家の売り出し、愛犬の急病、自爆テロ騒動と物語が展開し飽きずに楽しめました。2017/09/23
白のヒメ
48
７0代後半の夫婦が４５年住んだニューヨークの５階の部屋を売り、どこかエレベーターのある部屋を探そうとする。そんな二人の愛犬は１２歳のダックス。部屋は１００万ドル近くで売れそうだという矢先、近くで爆弾テロが発生？そして愛犬が急に下半身不随になってしまった。さて、二人の部屋探しの行方は・・・。なんとも現代的かつリアルな老夫婦と老愛犬の日常。微笑ましかったり、身に詰まったり、笑えなかったり・・・。もっとほんわかしている物語かと思っていたのですが。人間死ぬまで Life goes on。皆頑張っているのですね。2018/01/21
ゆう
41
エレベーター無しアパートメントの5階に45年間住み続けた老夫婦が住み慣れた部屋を売ることにしたところ、愛犬が病気にかかったり、近くのトンネルでテロ騒ぎが起こったり。ニューヨークらしい(行ったことないけど、イメージが)感じがそこかしらに。結構大変な出来事が重なってるのに、そんなふうに思わせないのはこの夫婦の性格によるものなのかな。強かな感じもさせつつ、のんびりした空気感。愛犬ドロシーの心の声がなんとも可愛らしい。2016/03/27
penguin-blue
33
長年暮らしたブルックリンのアパート最上階＠５階。部屋にも周りにも愛着があるけれど、エレベーターがないため階段で上がるのが年々辛くなってきた夫婦が売ることを決意した矢先、周囲でテロ騒ぎが起き、愛犬が急病に。果たして彼らは部屋を売って次の住処を見つけることができるのか…。 夫婦のお互いへの愛情や愛犬ドロシーへの心配や溺愛は微笑ましいが、ふたりとも革新派の割にはちらっと人種偏見を感じるところや、家を売る際には現実的なかけひきをしたりとただのほのぼのストーリーだけじゃないところが現実的。映画化もされているそうな。2017/04/19
か
23
NYの階段だけのアパートメントから、エレベーター付きの建物へ買いかえを考えている、78歳の画家のアレックスと教師だったルースの夫婦は不動産屋とオープンルームと新しい家探しの同時進行をしているところ、12歳の愛犬の後ろ足が動かなくなり病院へ。そんな中、トンネルで自爆テロらしき事件が起きて大渋滞となる、てんやわんやのほっこりしつつ、スリリングな週末の話しだった。若い頃平和活動家だった二人はFBIのファイルにも載っていた。チェーホフを学校で教えていて密告されるのにはビックリした。2024/02/12
