内容説明
《星術》と称される異能を操り、異世界の侵攻から世界を守る“星術師”。
その育成機関“星門学園”に通う黒乃刻哉(くろのこくや)は、とある欠陥を持つ最低ランクでありながら“世界最強”の幼馴染・雪銀(ゆきがね)ユキヒメに挑むも、連戦連敗してしまう。
そんなある日、異世界の侵攻を受け状況は一変。世界の命運を賭け最前線で戦う刻哉たちだが、異世界の王レッジェの強さを前に絶体絶命の窮地に陥り――!?
「私の全部をあげるわ。だから、勝たないと許さないんだから！」
「しょうがねえな……世界でもなんでも守ってやるよ!!」
少女の意志を受け継ぐとき、少年は“世界最強”の英雄となる――！
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
θ(シータ)
87
「妹が可愛すぎて倫理と兄弟愛の狭間で揺れ動く兄はどうすればいいと思う？」第2回オーバーラップ文庫大賞《銀賞》受賞作品。"世界最強"の幼馴染と共にとある事情を抱えている妹を守る為に異世界の侵攻に立ち向かう最強バトルファンタジー。ラブコメな日常、綿密に練られた世界観、個性あるキャラなど様々な要素が詰め込んでいるのに関わらずとても熱くて読みやすかった。特に話題となっていたラストは度肝抜かれ暫くの間、呆然となってしまったね。読み終えたらきっと、タイトルの本当の意味に気づいてしまうだろう。星４つ【⭐️⭐️⭐️⭐️】2016/03/25
よっち
29
「星術師」の育成機関・星門学園に通う黒乃刻哉が、幼馴染・雪銀ユキヒメとともに世界の命運を賭け異世界からの侵攻に立ち向かう物語。それぞれ重い事情を抱えながらも二人に妹を加えた三人のドタバタしながらも楽しい生活。大切なものを守るため異世界の王レッジェと戦うストーリーでしたが、主人公や可愛いヒロインたち、敵も含めそれぞれ登場人物たちの背景を描写して奥行きを持たせつつも全体としてはシンプルな構図で、わかりやすくテンポも良い熱い王道バトルものでした。個人的に残念な結末でしたが、これは好みの問題なので仕方ないですね。2015/11/26
アウル
20
読み始めはいろいろとよくある設定を盛り込んだなという印象。読み終わってタイトルの意味はこうだったんかと納得。後半からの戦闘シーンは面白かった。終盤で主人公に思いを告げ、別れるシーンは良かったのにそれまでに妹との絡みが多すぎて幼馴染の印象が薄い様に感じた。綺麗に終わっているのでこれはこれで有りかと思うんだけど、次巻出るのかな？2015/11/27
真白優樹
16
異世界からの侵略者と戦う子供達の中の三人の少年少女の物語。始めに言おう、この物語の結末はタイトルが全てを示している。そしてこの物語は死をダイレクトに描いており「受け継ぐ」という事を明確に描いているのである。・・・大切な人の想いを、力を、全てを背負って彼は進む。その道には世界最強しか許されない。この作者さんは感性と着眼点が中々にいいと思う。現在の王道ものの中ではやや異色かもしれないがその異色さこそが独特の美しさと熱さ、爽快さを醸し出しているのである。この先、彼はどこへ進むのだろうか。 次巻も楽しみである。2015/11/24
しぇん
15
元は別題のなろう小説のようですね？よく知りませんでしたが評判良さそうなので購入。異世界との魔術戦争のような物語になっていますね。世界観を作りこんでいるので、前半部分は仕方ない事ですが説明が多くなってしまっていましたが、後半のバトル部分はわりと面白かったです。続くとしたら魔中側との戦争になるんですかね？出たら読むと思います。あと、欝展開もあるので苦手な人は避けたほうが良いかもです。しかし、冷静に考えて魔力切れも考えると近代兵器の物量作戦で戦った方が確実そうな……。野暮な話ですが。2015/11/26
