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内容説明
日本のがん治療・研究の中核拠点とされる国立がん研究センター。
巨額の赤字を抱え、患者からは「がん難民製造工場」とまで批判を浴びていた組織を変えようとした男がいた。
しかし、めざましい成果を挙げていながらも、改革は途中で挫折してしまう。
なぜか? その改革の目指す先が、一つの独立法人の立て直しにとどまらず、日本の医療を大きく揺さぶる可能性を秘めていたからだった。
医師、官僚、政治家、製薬会社、そして患者のそれぞれの視点を織り交ぜながら、2010年から2年間にわたって行われた国立がん研究センターの改革の軌跡を描き出し、その先にある日本の医療政策の問題点を浮き彫りにする。
日本の医療の司令塔は、いったい誰なのか・・・・・・。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
fseigojp
24
これ医療系の人々には必読かも 医療行政の行方が垣間見える2016/11/06
乱読家 護る会支持!
2
国立施設の様々な事業が、利権を巡る戦いになるのは、赤字になりやすいのは、改革が進まないのは、「予算主義」が全ての元凶と考えます。企業のように「決算主義」だと、結果を出す事が優先される。その為、問題の核心・本質を見極めようとするし、途中の方針変更は経営者の意思決定により容易な行える。一方、予算主義は理事会等で当初決定した予算は、結果の良し悪しに関わらず、お金は使われる前提となる。だから利権がはびこる。事業化した国の施設は、国がチェック機能を担うとしても、基本的には決算主義にし、民間化すべき。2016/03/18
てんさん
1
厚労省の存在の大きさに不気味さを感じました。これは正義とか正論では変わらない。違う方法が必要だと感じました2019/11/11
K
1
巨費の税金を投じている機関が、懇意の業者をねじ込みたい政治家や、それなりのポストを確保したい厚労省の利権確保の場になっていて、かつては複式簿記もやらずBSも作っていなかったというのだから開いた口が塞がらない。嘉山理事長と口をきかなくなった政治屋って誰よ?(笑)標準治療やがんオンリーに特化するばかりに、難しい患者さんが追い返されていたというのも…官僚や政治は患者のことを考えることはなく、既得権の保護と事なかれ主義ばかりが頭にあるのかと哀しくなる。まじめにやっているお医者さんがいたら無力感すごいだろうな。2016/03/24
ソノダケン
0
国立がんセンターでの入院時にここの問題を知った仙谷由人が、本気で改革に取り組んだのがよくわかる。鳩山内閣の正しさが、年を経るごとに證明されてゆくのは、興味ぶかい現象だ。2016/01/22
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