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内容説明
2006年ノーベル賞W受賞(生理学医学賞+化学賞)テーマ。RNA(セントラルドグマの主役)をわかりやすく解説! 「遺伝子からタンパク質が作られる」という中心教義の深奥にせまる! 私たちが生きているのは、遺伝子からつねにタンパク質が作られ続けているから。このとき、DNAの遺伝情報は、いったんRNAという物質にコピーされタンパク質に翻訳される。この流れが「分子生物学のセントラルドグマ」といわれるものだ。その主役はRNA。多彩なしくみでなりたつセントラルドグマの世界を、RNAを中心にわかりやすく解説する。(ブルーバックス・2007年2月刊)
目次
はじめに
第一章 転写 ~DNAからmRNAへ~
第二章 編集 ~コピー分子が受ける試練~
第三章 翻訳 ~mRNAからタンパク質へ~
第四章 セントラルドグマの周辺
おわりに
参考図書
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カザリ
27
遺伝情報の伝達時のRNAの役割の詳細説明の本です。セントラルドグマというDNAからタンパク質が作られるまでの転写、翻訳をしているのがRNAで、この一連の流れをセントラルドグマと言います。かなり詳細に説明されていて、そこからRNAの多岐にわたる役割を見るだけですごいんですが、生物の知識を忘れてしまった人はこちらで復習しましょうhttps://www.youtube.com/watch?v=BZ0XHr-EI28&feature=share わかりやすくて、この本の基礎知識が獲得できます!2019/06/03
マルレラ
19
DNA→mRNA→タンパク質という「セントラルドグマ」の基本原理について丁寧に解説した本。 転写から翻訳に至るまでの一連の分子メカニズムについて、とても分かりやすく解説されていました。本書で紹介されている生命現象は実に巧妙な仕組みのもとで行われており、生命が長い年月をかけてこれらを形作ってきたことを思い知らされました。 少し古い本ですが、分厚い分子生物学関連の専門書に入る前の取っ掛かりに最適な本だと思います。2022/02/07
kaizen@名古屋de朝活読書会
19
#説明歌 DNA mRNAタンパク質転写編集セントラルドグマ2017/08/27
テイネハイランド
9
図書館本。2007年刊。若干古い本ですが、内容の濃さに圧倒された。ヒトのDNAのなかでタンパク質の情報が載っていない領域のかなりの部分が、「ノンコーディングRNA」と呼ばれるRNAグループ(tRNA,リボソームRNA,mRNAncRNA,snRNA,---)の情報で、このRNAの働きの解明が、生物学の最もHOTな研究分野の一つであることがわかり、知的好奇心を掻き立てられた。今まで読んだ武村さんの本の中では難解ですが、可能な限りわかりやすく記述しているので、最後まで楽しく読めた。2015/09/05
まるさ
7
DNAからmRNAの転写機構に焦点を絞って解説をしているため少ないページ数の割にとても濃い内容だった。2016/05/31