角川文庫<br> ジェームズ・ボンドは来ない

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角川文庫
ジェームズ・ボンドは来ない

  • 著者名:松岡圭祐【著者】
  • 価格 ¥704(本体¥640)
  • 特価 ¥352(本体¥320)
  • KADOKAWA(2015/11発売)
  • ポイント 3pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041037942

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内容説明

瀬戸内海の小さな島が挑む、映画『007』ロケ誘致活動に女子高生の遥香も加わった。島が少しでも発展すればとの思いからだった。署名運動や“ボンドガール・コンテスト”、記念館設立など、プレハブ小屋の直島町観光協会が主導する活動はすべて手作り。だが、やがて署名数は8万を越え香川県庁も本格的に動き出す。ついには映画会社から前向きな返事が届き島は熱狂するが……。2003年以降、直島を揺るがした知られざる感動の実話。単行本にはなかったロケ誘致運動当時の報道など数多くの画像に加え、著者による序文「まえがきにかえて」も初掲載!追加取材によって明らかになった事実も組み込んだ改訂版!!
【※本作品は紙版の書籍から写真の一部が未収録となっています。あらかじめご了承ください。】

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゴンゾウ@新潮部

103
事実に基づいた作品。タイトルからはロマンチックな内容を想像していたがシビアなものだった。ベネッセの芸術の島である直島に007誘致の活動があったとは知らなかった。奔走する女子高生の活動を描いている。単なる美談に終わらせず映画産業の複雑さも丹念に書かれておりとても興味深い。地域活性化の手段になっているフィルムコミッションの厳しい現実も理解できた。結果は失敗だったが、最後のストリンガー氏の計らいに救われた気がする。2017/03/20

扉のこちら側

98
2016年513冊め。事実を基にした作品ということだが、映画の誘致運動に関しては全く知らなかったので読了後に調べてみた。東京の一極集中化により地方の生き残りが一層厳しくなっていく今後、たとえ失敗に終わっても、地域振興の一つの事例としては、他自治体に訴えかけるものがあると思う。2016/07/03

mocha

96
香川県・直島での007映画誘致騒動記。どれくらいフィクションなのか、まえがきにもことわりがあるけど「あまちゃん」そっくりのエピソードにびっくり。序盤は登場人物が入れ替わり立ち替わりで読みづらかったけど、遥香目線に落ち着いてから面白くなった。ただ、女子高生の心情を表現するのに「鬼胎」とか「胸懐」とか「宏闊」とか耳慣れない漢語が出てくるのがとても気になった。私には合わない作家さんです。辛口失礼。2015/12/11

にいにい

82
女子高生が地域の活性化のために奮闘する物語、ベネッセハウスでアートの島として知られる香川県直島での映画007のロケ招致活動を元に描かれた作品。007の版権、後継原作者の話、映画化される原作の条件、企業買収と映画製作会社の力関係など、多くの新たな知見が満載。「万能鑑定士Qの推理劇Ⅱ」 で触れられたテーマでもあったが、遥香の思いと成長が見もの。柚希もいい~。地方生活での幸せを考える一冊。同じく女子高生主役の四コマ「地方は活性化するか否か」http://minorikou.blog.jp/が思い出された。 2015/12/25

まろんぱぱ♪ 

74
あーなんたる寂寥感( ̄▽ ̄;)小説としたら面白かった、けどリアルだからなぁ。リアル八割フィクション三割くらいで抑えておきます。別なコメントにもあるように「007は二度死ぬ」のドキュメントと思ったら違いました。香川県の瀬戸内海の離島の直島でふってわいたような映画誘致活動、前書きにあるように、確かに「ボンド」は来ました、それは確かです。私のいる新潟にも、同じような悩みを抱える離島がある、何か身に詰まされる気分な読了でした。あー何か複雑。でも、こんなことあったんですね、知らなかったです。2015/12/25

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