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内容説明
大人気キャラクター「アンパンマン」や国民的唱歌「てのひらを太陽に」の父、やなせたかしさん。幼少期は劣等感に悩み、戦争も経験し、作品がブレイクしたのは七十歳手前と、その人生は必ずしも順風満帆ではなかったといいます。しかし、どんなときにも希望を失わず前へ進んできた彼の言葉からは、生きることの素晴らしさやよろこびがビシビシと伝わってきます。本書ではそんなやなせさんの心がこもった、ユーモアあふれる深い言葉を精選。忘れかけていた大切なものが、きっと見えてくる一冊です。本書の内容例、ひとはひとをよろこばせることが一番うれしい。一寸先は闇でも、その一寸先には光がある。人間は欠点のない人を好きにはなりませんよ。笑って楽しむ気持ちがあれば、いくつになっても心を若々しく保つことができる。今までやってきたことが、全部、役に立っているんだよ。無駄なことはひとつもない。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yoshida
206
「アンパンマン」、「てのひらを太陽に」の作者である、やなせたかしさん。本書には彼の経験に裏打ちされた、沢山の言葉が詰まっています。やなせさんも器用で多彩な仕事ができる反面、これといった代表作がなく自身も不遇と思える時期があった。そこで腐らず、好きな事や頼まれた仕事をコツコツと一所懸命に頑張り大きな花を咲かせた。人生は順風満帆ではないが、悪いときばかりでもない、無駄な経験はひとつもない、全てを糧に未来に向かって毎日を楽しんで生きる。人生は楽しもう。毎日を腐らず大事に生きよう。苦しいときに支えてくれる作品。2016/11/20
やすらぎ
203
何のために生まれて何をして喜ぶのか。人生はよろこばせごっこ。一寸先は闇でも、その一寸先には光がある。絶望の隣には希望がそっと座っている。心に傷を負い笑顔の消えた子が、アンパンマンを見て笑い出し、母が涙する。周囲に困った人がいれば手をさしのべる。愛や献身なくして正義は行えない。勝ち負けではなく弱い人を助けることが本当の正義。悲しいときは握り拳で涙を拭く。そうすれば立ち直る勇気が生まれてくる。純粋無垢で真っ直ぐな目で見つめる子どもたち。その世界を描くやなせたかし氏。久しぶりに、手のひらを太陽にすかしてみよう。2021/12/02
馨
150
仕事で疲れていた時に読んだので励まされました。生きていること自体が幸福なことであり当たり前じゃない、悲しいことがあったり嬉しいことがあるのは生きているから。『手のひらを太陽に』も、アンパンマンも、小さい頃から何気なしに歌っていいたけど深いですね。2016/06/24
❁かな❁
149
お気に入りさんの感想から読んでみました!やなせたかしさんの素敵な言葉の数々。辛い思いや悲しい思いを経験したやなせさんの前向きな言葉や説得力のある言葉にとても励まされます!幼稚園の先生に読んでもらって感動したのを鮮明に覚えている絵本は「アンパンマン」です!(「ぐりとぐら」もですが)やなせさんの言葉と短いエピソードが書かれているのですが何度も涙してしまいました(இдஇ; )大切な事を気付かせてくれる作品です☆「よろこばせごっこ」って素敵♡やなせさんの明るく温かいお人柄もよくわかりました♪とても良かったです★2014/12/16
masa@レビューお休み中
123
考えてみたら、やなせさんのことって、何も知らない。知っているのは、60歳を過ぎてからブレイクしたことと、代表作がアンパンマンということくらいだ。だからこそ、やなせさんの人生に触れることで、作品への思いやこだわりを知ることができたような気がします。この本は、PHPのスタッフが、やなせさんの言葉をまとめて編集したものなのですが、実によくできているんですよね。やなせさんの味わい深い名言の隣に、短いエッセイがあって、その絶妙なコンビネーションが素晴らしいのです。これは、時間を空けて何度でも読む本になるなぁ。2014/01/16