双葉文庫<br> 死に向かうアダージョ 新装版

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双葉文庫
死に向かうアダージョ 新装版

  • 著者名:小池真理子【著】
  • 価格 ¥594(本体¥540)
  • 双葉社(2015/11発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784575518160

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内容説明

死に魅入られた二人の男女は、甘美な充足感の中で終焉を迎えるはずだった。アルビノーニの荘厳な旋律に浸りながら……。しかし雪に閉ざされた山小屋で、愛と孤独、そしてほんの少しの偶然が、事態を予期せぬ方向へと導いていく。傑作心理サスペンス!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アッシュ姉

71
不倫に陥った男女が望んだのは三角関係の静謐な終焉だった。甘美な充足感のなかで二人が向かったのは冬の山小屋。これまた私の理解を遙かに超えたカップルで『恋』と似た内容なのか、はたまたもつれにもつれる連城さんのような展開になるかと思ったら、意表を突いてきて小気味よかった。共感も納得もできないけれど、疾走感や爽快感があって不思議と面白かった。2018/05/24

ぐうぐう

29
既婚者である男と、絵画モデルの女の許されざる恋は、二人を心中へと誘う。物語は、すでに心中場所の山小屋へと向かう場面から始まる。恋を成就させるための美しき心中は、思いがけない人物の乱入で、予想外な展開を見せる。言わば、『ロミオとジュリエット』を裏返したような構造を持つ物語は、ミステリとしての仕掛けを周到に配置していて、その点でも充分に楽しめる小説となってはいるものの、作者(そして読者にとっても)の最大の関心事は、主要人物の心理そのものだ。(つづく)2018/07/11

coco夏ko10角

25
真冬の山小屋で心中しようとした不倫カップル、物語は静かに始まり二人にとっての美しい終わりが迎えられるかと思いきや…。途中で予定外のことが起こりさらにまさかなこともあり、どうなっていくのかとハラハラ。面白い心理サスペンスだった。2021/02/03

James Hayashi

25
直木賞受賞前の作品なので、著者の初期の作品といえよう。不倫はいいとして三角関係、カセットテープなど最近は耳慣れない言葉も散見される、ちょっと古めかしい作品。2020/01/02

のぼる

21
小池さんの巧さに最後までグイグイ引っ張られたが、最後数十ページで、他にも色々なエンディングが作れそうで、自分としては、他のものを見たかった。2019/01/23

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