新潮文庫<br> 3652―伊坂幸太郎エッセイ集―

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新潮文庫
3652―伊坂幸太郎エッセイ集―

  • 著者名:伊坂幸太郎【著】
  • 価格 ¥737(本体¥670)
  • 新潮社(2015/11発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101250298

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内容説明

エッセイが得意ではありません――。自らはそう語る伊坂幸太郎がデビュー以来ぽつぽつと発表した106編のエッセイ。愛する小説、映画、音楽のこと。これまた苦手なスピーチのこと。憧れのヒーローのこと。趣味を語る中にも脈々と流れる伊坂的思考と、日常を鮮やかに切り取る文体。15年間の軌跡を辿った、初のエッセイ集。裏話満載のインタビュー脚注に加え、幻の掌編2編を収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mae.dat

265
デビュー後10年間書き綴ったエッセイを纏めた単行本の、文庫化するにあたって5年分が追加された本書。自己解説付きなのがまた嬉しい。為人が垣間見えますよね。『町から戻り、本を読もう』にて“最近思うのですが、「映画と漫画」は映像を「見せてしまう」という点で同じジャンルですが、そういう意味で言うと、「小説」は「音楽」の仲間ではないでしょうか?”とありまして。成る程〜と思うと共に、ビジュアルシンカーとか数学者は代数学者と“幾何学者”に大分出来るとかの話を思い出します。良いなぁ〜、脳内で映像再現出来る人。2025/02/16

❁かな❁

196
以前、単行本で読みました!こちらのエッセイは伊坂幸太郎さんがデビューから書きためていかれたエッセイを集めた作品です!伊坂幸太郎さんのお人柄がよくわかり、益々大好きになりました♡文庫化の特典で幻の掌編がボーナストラックとして載ってます!掌編は『定規』『ソウルステーション』でした。『定規』は『アヒルと鴨のコインロッカー』発売の時にネットでサイン本の受付をした時にサイン本は少し発送が遅れる為、おまけとしてつけた作品とのことです!読むことができて嬉しい〜♡伊坂幸太郎さんファンなら絶対読むべきだと思います★2015/06/14

yanae

144
伊坂さんの15年分のエッセイをまとめたエッセイ集。個人的にエッセイはあまり読まない主義で決まった人のしか読まないのだけど、これはとても楽しめました。当時のエッセイを振り返ったコメントが欄外にかいてあって、エッセイのエッセイを読めた感じ。伊坂さんの天才的なところと、人間的なところ、両方が知れた感じです。お気に入りは干支エッセイ。特にインフル虎穴。そしてグラタンぶちまけ(笑)なるほど勉強になったのは「!」と「?」の話。伊坂さんも書き分けてるんだなってすごく府に落ちた。読んでよかった本。2016/12/11

優希

134
エッセイは得意ではないと言う著者の言葉に賛同してしまいます。ただ、不得意であるからこその文章が思いそのままのような気がしてなりません。好きな小説や映画、音楽、ヒーロー。趣味と日常を切り取った世界観はエッセイでもやっぱり伊坂ワールドだなと思わずにはいられません。干支エッセイのプレッシャーが笑えます。2016/08/15

あつし@

118
小説は3作品しか読んでいないけれど、伊坂幸太郎さんは、こういう人なんだろうなぁっと直観していた像がこのエッセイ集で膨らんで好ましく感じている。なかでも2012年の「タツノオトシゴの記憶」には心打たれた。3.11の被災者側の思いが、絵本「龍の子太郎」の「おおい、太郎。助けに来たぞ」の赤鬼の言葉、「人々はあつまり、国や畑を耕して、幸せに暮らしました」の結びのシンプルな言葉に対する感想にさりげなく込められていたからだ。柔らかい表現でありながらしっかりと心をとらえる言葉がある事を教えてくれる名随筆だ。2017/01/25

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