文春文庫<br> 虫封じ〔マス〕

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文春文庫
虫封じ〔マス〕

  • 著者名:立花水馬
  • 価格 ¥763(本体¥694)
  • 文藝春秋(2015/11発売)
  • GWに本を読もう!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~5/6)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167904708

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内容説明

オール讀物新人賞受賞作待望の刊行!

時は文政。江戸の長屋でつましく暮らす少女・お夕のもとに現れたのはひょろりとした一人の侍。お夕が世話する近所の子供が疳の虫で泣き叫び、死んでしまうのではないかと思われた時、その侍は何やら呪文を唱えると、あっという間に虫を封じてしまった――。
それ以来長屋に住んだ虫封じの侍・影郎はお夕を助手に、江戸の人々の心の闇に巣食う虫を退治してゆきます。ある時は殺人者の、ある時は金の亡者の、ある時は関係のこじれた夫婦の……。

新しい江戸・ファンタジー、新しいヒーローの誕生。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

sin

64
自分たちの年頃なら知っているだろうが“疳の虫”という言葉がある。子供の頃、手のひらをこすると虫が出るとかやってみられたことはないだろうか?大抵は垢のようなものがよれて出てくるだけではあるのだが…“虫封じ”という方法の医療で病を治す若侍、妖怪という安直な怪異を出すのではなく、病に通じる虫をその原因である心の中に巣食う気鬱を暴き出して封じていく、その現代でいうところのストレスの元を探る過程を含めて実に良く出来た医療ミステリーである。2017/01/07

さっこ

14
さほど期待せずに読み始めたが、意外にのめり込んで読んだ。テンポも良かったし登場人物のキャラも良かった。 穏やかだけど内に秘める強さ真摯さを持つ影郎と、そんな影郎に想いを寄せつつ仕事の助手を勤める強気なおタ。 あとがきで他の作家さん達も書いていたようにシリーズ化しそうな感じ。シリーズ化したら嬉しいな。2015/11/27

ゆうら

9
興味をひく内容で、さらに文章が読みやすい。飄々とした雰囲気の影郎と、ちょっと気の強そうなお夕のコンビのバランスも良さそう。虫封じをしながら、影郎は自身の抱えるものをどうして行くのか、続きが読みたい。2015/12/31

まめの助

4
★★★★☆人の心に巣食い、悪さをする虫を封じるお話。お医者さんには治せない原因不明の不調の元を探し、絡まった糸をほぐし解決する。抑え込んだ想いを掬ってやるカウンセラー的な虫封じ。ちょっと頼りないけど、丸く収まるように動く優しい先生に、日々固くなっていく心をほぐしてもらったような読後感。面白かった。2016/05/23

bvbo

3
「虫封じます」という触れ込みで、まじないで人の身体の不調を治すという怪奇?系かと思いきや、その「虫」は人の心の不調でそこから治していくという…主人公の影郎に謎もあり、周りに気になる登場人物も出てきて続きが楽しみ。☆☆☆2016/03/27

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