- ホーム
- > 電子書籍
- > 教養文庫・新書・選書
内容説明
怒鳴り過ぎ、教え過ぎ、練習させ過ぎ――日本はアジアで、世界で、なぜ勝てなくなったのか? 日本の育成レベルは本当に高いのか? 気鋭のノンフィクションライターが少年サッカーの現場をつぶさに歩き、問題点をえぐる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
そうたそ
16
★★☆☆☆ 少年サッカーどころか、日本のサッカーそのものが発展途上だと思うが、本書には各所への取材からその現状を追及している。ただあくまで取材なので、そこからタイトルに関する作者の提言が読み取りにくいのが残念なところ。日本人はメンタルも弱ければフィジカルも弱い。そんな本書で述べられていることは今でも全く変わってない。先日のU23の試合を見ても明らかだった。若い世代がそうなのだからワールドカップ優勝なんて夢のまた夢だろう。むしろ出場できないかもしれない危機感を日本は持った方が良い。2020/01/12
魂の叫び
8
図書館から借りました。これは買おう!素晴らしい言葉達が溢れてました。まぁ殆どが海外のチームの言葉なんですけど(泣) 私はスポーツ関連で興味があるのは目を通します。卓球に役に立つと思うので。ちなみにクリスティアーノ・ロナウドは自伝で「フットボールに重要なことはすべて卓球が教えてくれる」と語ってます。ヨーロッパではサッカーの次は卓球が人気ですからね♪2016/02/06
たか
7
サッカーの指導の役に立つかなって思って読んでみた。昔ながらの体育会系ののりとか指導が好きじゃなかったけど、やっぱりそういう指導はよくないと再認識。サッカーを楽しむことと教えすぎない。なるほど。2020/12/23
西澤 隆
5
前に進むこと、ゴールすること、そして勝ちに強くこだわるのはプレイヤー自身であって、少年サッカーではコーチや親ではない。大人たちは、こどもたちが楽しく高いモチベーションでサッカーできるようにお膳立てする中で、レベルにあわせた環境を用意することのほうに努力するほうが健全。もっと子がプレイできるようにとか所属チームが勝てるようにとか、そこに拘ると、不幸だなあと思う。あらためてウチの子のチームのコーチや保護者さんたちには恵まれていると実感した。強くはないけれど、強くあれと「強いる」ことはない。親は自制しないとね。2018/01/30
rc005063
4
海外や日本の有名クラブチームの指導法や理念を中心に、日本のサッカー界の問題点を提示する内容。サッカーに限らずあらゆるスポーツにも当てはまる。結論的に日本の指導者は怒ることをコーチングと勘違いしている、教えすぎ、押し付けすぎていると言えそう。選手が自由に考えて楽しみながらプレーする=指導者の方針を無視している、ないがしろにしている、遊んでいるという考えが根強いからだろうな。指示通り真面目に動くのが美徳とする文化では、自主性のある選手は育たないよな。思わぬ形で日本の文化や国民性を考えさせられた。2016/02/28