内容説明
看護師のエリノアは、偶然テンビー家に派遣された。火事で重症を負った当主、ジェイソンの看護をするために。彼はエリノアにとって、憎んでも憎みきれない敵だった。6年前、恋人だったジェイソンの弟に連れられこの地を訪れたとき、「君は弟にはふさわしくない」と、むりやり別れさせられたのだ。私の育ちが貧しいから、名門一家にはふさわしくないというのね。18歳のエリノアは、涙にくれながら恋人の元を去ったのだった。そして彼女は、因縁のテンビー家に再び戻ってきた。ジェイソンはひどい怪我で歩けず、目も見えないという。憎くて仕方ないはずの男と、昼夜をともにする日々が始まった。
■自らの素性はむろん明かさぬまま、職務に徹しようとするエリノア。看護師としての献身は傷ついたジェイソンの肉体を癒やしますが、エリノアからおのずと溢れ出る女性としての愛も、彼のすさんだ心をほぐしてゆきます。ついに眼帯を外し、真実を知った彼は……。
*本書は、ハーレクイン・クラシックスから既に配信されている作品のハーレクイン・セレクト版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きき
4
すごく良かった。 だから野暮だけど…飛び降りて抱き合ったその後が読みたい!2019/06/20
me
1
24才ヒロインと35才ヒーロー。後半まではすごく面白くて引き込まれた。結婚を反対され、わざと婚約者の前でキスをして二人を別れさせたヒーローを憎んでいたヒロイン。でもヒーローは「弟に君は相応しくない」ではなく「君に弟は相応しくない」と言ってるので弟からヒロインを守ろうとしている事が読者にはすぐわかる。家柄が違うから反対されたとヒロインが勝手に卑屈になってただけでヒーローは否定してるのにヒロイン聞いてなかったね。6年後、下半身が動かず目も見えないヒーローの看護師として献身的に尽くすヒロイン。→続く。2019/06/18