Dear

個数:1
紙書籍版価格 ¥1,320
  • Kinoppy
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Dear

  • ISBN:9784569826608

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内容説明

【本文より抜粋】「だれにも言わないで」と彼女は囁いた。僕は頷く。ぞくりと、首筋に鳥肌が立った。どうしようもなく好きな人が、どうしようもなく好きなだれかの話をしようとしている。聞きたいのに聞きたくなくて、聞きたくないのに聞きたい。詩織さんはゆっくりと、やがて溢れたように話し始めた。【あらすじ】昔から人混みが苦手で、団体行動も駄目。誰に対しても無関心――。一見冷徹にも見える浅井静が、唯一気になる人物。それが、遠野詩織だった。同じ大学の先輩であり、古書店兼雑貨屋の『時計泥棒』でアルバイト仲間でもある詩織は、いつも物憂げな様子で儚い微笑みを浮かべ、何かあるたびに右指の薬指にはめた指輪に触れていた。ある夜、詩織に想いを伝えた静は、予期せず、その指輪にまつわる詩織の過去を知ることになる――。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

19
誰に対しても無関心にも見える大学生の浅井静と、彼が唯一気になる古書店兼雑貨屋の『時計泥棒』のアルバイト仲間・遠野詩織を巡る物語。人間関係が煩わしい静を惹きつけて止まないのに、周囲と壁を作り寄せ付けない雰囲気の詩織。ままならない想いを抱え煩悶する静の気持ちが痛いほど伝わってきますが、彼女の明かされた過去と手に光る指輪の理由は、彼女にとって何ものにも代えがたい大切な初恋の物語でした。過去を大切に思いながらもそれを乗り越えようとする詩織とそれを支える静。そんな二人がいつか向き合える未来に期待したいと思いました。2016/02/20

七月せら

16
古い家の片隅にとごった空気のように優しく生ぬるくて、そこに居れば何も変わらない、これ以上傷つかなくていい場所。それでいいのに、充分私は幸せなのに、それでも前を向いて歩き出せと言うの? そんな、退廃的な優しさに溢れた物語でした。『時間泥棒』店主夫婦の静と動対極をいく性格が、それぞれの役割で主人公達を暖かく包み込んでいるのがとても素敵です。主人公達が近すぎず遠すぎず2人の1番落ち着く距離を見つけられるといいと思います。それがどんな形かは、今はまだ分からないけれど。2017/11/24

波多野七月

14
透き通るような哀しみと、誰かを愛して失ってしまった時の旋律が静かにただよっていく。越島はぐさんの表紙に惹かれて手に取って、そして一気に読み切った。古本屋兼雑貨屋〈時計泥棒〉で働く、大学二年生・浅生静。バイト先で出会った一つ年上の遠野詩織に惹かれ、やがて恋に落ちていく。人見知りで本を好み、物静かな詩織。その手に光る指輪の理由と、彼女の過去を知った時にたまらなくなった。誰かを好きになった時の、切ない気持ちがよみがえる。ボカロの名曲をノベライズした、胸が痛くなる青春小説。2015/11/26

ぷりけ

11
息子の本棚から借りた。表紙が「ビブリア古書堂・・・」のみたいと思ったら同じ人が描いてたw。ボカロの曲を本にしたらしいがまだ聴いていない。 感想は、ありきたりな話のようだけど、頭の中で細かい描写が映像化され、詩織の高校時代の話ではキュンキュンしてしまった。でも泣ける。高校時代の話は絶対女子たちにウケる内容だから読んでほしい。2016/06/27

frosty

8
うすうす、どうなるかは予想がついたけど、綺麗な物語だった。ただ、名前と言い、古書店と言い、イラストが同じ人だということも含めて、ちょっとというかかなり「ビブリア古書堂」とかぶっていたな、と感じた。あと、これがもともとボーカロイドの曲だってってことには驚いた。2015/11/12

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