内容説明
書生の庄野隼人は主である中村重吉翁のお供で、京都でも指折りの名家・大谷家の「桜を見る会」に参加した。「桜を見る会」は大谷家のふたりの令嬢のうちのひとり、桜子の婚約披露の場でもあった。けれど、めでたく華やぐはずの会は悲劇の始まりだった――!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
papako
65
続けて。読みやすくなりました。小須賀の親友竜堂が登場。赤化学生の一斉逮捕に怪文書。そして三高教師辰井の死。やはり時代背景が上手く物語に反映されていて、あー、こういう感じだったのかも。と思わせてくれました。小須賀の過去もチラホラと見えてきて、庄野くんもまぁマシになったかしら。時代はさらに不穏な空気が満ちてきていて、幸せは願うべきもないけれど。竜堂が再び登場してくれるとうれしいな。 2019/09/21
しゅてふぁん
25
今回は友情がテーマかな。小須賀と竜童の学生時代はどんなだったんだろう。‘毎日が祝祭’、‘青春の宴’。確かにそうかもしれないな、と思いながら読了。2018/07/14
藤月はな(灯れ松明の火)
25
矢鱈、庄野君のことを知って取り入ろうとしているような辰野には気持ち悪さを感じていたらやっぱり・・・・。また、講堂での教授の真摯な発言に思わず、泣きそうになりました。これは大衆である私たちも起こしうる可能性がある悲劇なんだよね。日本は日本国民のためといいながらその国民の命を犠牲にする時代へと移る。その中での唯一の息の付けるところは龍堂氏の明るさとロマンスの成立かな。満州に行くってのが不安だけど。そして桜子さんや正太郎君には辛い事件だったよね・・・。どうか彼女達が幸せになりますように。2015/12/30
ダージリン
24
相変わらず時代背景の細やかさにうっとりです。今回は小須賀の親友とも言える存在、竜堂が登場してとても賑やかでした。そして小須賀の行動原理もあくまで自分のためと言いつつ・・・友のために奔走(笑)。そして庄野くんの学生生活シーンも良かったです(友情!)。2015/11/10
agiagi
12
前回の黄昏のまぼろしが昭和7年、これはその翌年の話になる。昭和10年には五・一五事件、11年には二・二六事件、その翌年には日中戦争と…軍靴のひびきが高い不穏な時代。昭和初期という時代背景を理解しているとよりこの物語は楽しめると思う。その中で、元気に明るくたくましく生きている主人公・庄野が微笑ましい。今回は、この時代に翻弄された人達と、小須賀と竜堂の友情の話も加わって読み応え満点でさした。これ、第二次世界大戦までいくのかな~。次は12月、楽しみです(^^)2015/10/11
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