内容説明
地下数十メートルに作られた居住空間でひと月過ごせば、待ち望んでいた子供を授かる――。不妊に悩む高代夫妻は入居を決断した。そうして得た念願の我が子・朋香を腕に抱き、幸せの絶頂にいた二人であったが、同様に生まれた三組の夫婦の子たちが、生後百二十五日目でことごとく突然死を迎えていたことを知る。そんな! 朋香を死なせるわけにはいかない! ノンストップ・サスペンス。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
95
考古学?修験道?不妊の夫婦の苦しみは身内にもいるので想像は出来るのだが、ここまでして・・その結果というか謎解きにん~ん、現実離れしていて突っ込みたいのも吹っ飛んだ感じ。地下の奥深くのあれこれはなんとなく在りそうで不気味ではあった。が、『生まれ変わり』に生後125日の赤ちゃんが生贄にされるってのはどうよ(怒)巧く絡ませて結末まで読ませた・・が、正直なところ。嫌いじゃない安東作品だがこれは読み手を選ぶかも・・あまりお薦めはしないなぁ。2017/03/02
ヨーコ・オクダ
13
裏表紙のあらすじを見て、医療ミステリ、サスペンスかと思て読み進めると…ハズレ。ホラーになるのかな?どんな治療をしても成果のでない不妊夫婦が、俗世間から離れてとある地下室に1ヶ月篭ると受胎する、と。ところが無事に出産後、決まって125日目にその子が突然死する…。で、何とかその悪いジンクスを断ち切りたい親たちがタイムリミットを気にしながら懸命に手を尽くすストーリー。建築、歴史、考古学、修験道etc.いろんなエッセンスが入っていて独特な世界。うーん。うちは、もうちょっと医療寄りのんが好きだわぁ。。。2016/11/28
kaoru
2
医療ミステリと思って手に取りましたが、呪術的な要素あり。そこは嫌いではないので良いのですが、いかにも伏線ぽいところが特に回収されず、??な読み終わりでした。この人は特に死ななくても良いんでは…というところもあり、なんだかスッキリしない読了感。2017/01/12
さぁる
2
なかなか読むのに苦労したけど、ユニークな設定でなかなか面白かった。 生まれて125日目に必ず死んでしまう現象を食い止めようと奔走する父親の話。 歴史やら呪術やらの背景が想像しづらかったし、何より坑の恐ろしさが私の想像力では描ききれなかったのが残念。 映像化したら結構面白いかも。2016/03/08
ねぎまぐろ
1
★★2024/09/08
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