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内容説明
七十代後半の坂を上りきり、八十歳を超えた作家が見つめる老いの日々。身の回りには、薄い横線で消された名前の目立つ住所録。バッグは肩からすべり落ち、タタミから立ち上がるのに一苦労。そして頭に浮かぶ疑問は、なぜ歳を取ると何事も億劫になるのか、病気の話にかくも熱が入るのか、「ピンピンコロリ」は本当に理想なのか――一年一年、新しい世界と向き合って歩む日常と思考を丹念に描いた、心に響くエッセイ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
じいじ
89
「古い記憶は残っても、新しい記憶はすぐ消える」は、まさに的を射たことばです。私も80を超えてからは、とみにそれを感じます。文中、ご自身のモノ忘れについて、モヤモヤして思い出せないときは早々に「諦めなさい」と言っています。一気に読み終えて、人それぞれ個人差はあるものの、それ相応に年を取ります。身体のあちこちが異変をきたすのは、当たり前なことがよく分かりました。『老いの味わい』は、素晴らしいタイトルだと改めて思いました。私に与えられた残りの人生を、黒井さんのように力まずにエンジョイしたいと思います。2022/06/09
涼
51
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2024/08/post-f67cc2.html シリーズ三冊目です。老いることより、それを自覚することで老いていくのではという気もします。2024/08/06
クリママ
48
「老いのかたち」に続く、筆者アラ80のエッセイ。第1編は、身近に棲みついてしまったたくさんの無用な品々の整理。年寄りによる整理は自分自身を見失いないかねないから危険とそのまま。いやいや、それを残されて整理しなければならない者のことをを考えてよとツッコミたい。次の「無為の一日の後味」。あれこれ予定しておきながら、ずるずると時を過ごて1日を終えること。今の私はそのころの筆者とは15歳位も若いのにもうほとほと同感。あまり遠くを見ずに、1年1年を小刻みに着実に積み上げていくのがこれからの歩み。今から、そう思う。2022/06/18
おか
47
凄い発見をしてしまいました!黒井さんが78歳から82歳までに書かれた老いについてのエッセイなんですが なんと私そのすべてが自分の身に当てはまるんです。私十年ほど進化 否 退化 否 老化 が進んでいるのを発見しました。で 納得 だから私 利用者さんからの共感を得ることが多いんだ!!!だから80代90代の人から 同い年位❓って聞かれるんだ! きっと同じ匂いがするんだろうな(笑)でもまぁ その内私より年下の人たちが きっと私に追いついてくるんだろうな(笑)2022/11/20
団塊シニア
44
現在82歳の筆者、年齢は常に初体験という言葉が印象的です。2014/12/01
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