内容説明
今夜も眠れなかったら,どうしよう…….そんな不安や心配が,うつ病の引き金になる.二週間以上つづく不眠は,うつ病のサイン.体内リズムの病気ともいわれる,うつ病の兆候と症状を,不眠との関係から明らかにする.予防法としての睡眠改善と快眠法,薬に頼らず眠りで治す最新の治療法まで.やさしく丁寧に解説する.
目次
目 次
はじめに
第1章 なぜ、眠る?
眠らない動物はいない/眠りは何のために?/アミロイドの目覚め/科学研究の工場/質の異なる二つの睡眠/ナルコレプシー/ 「金縛り」はなぜ起きる?/もう一つの武器/オレキシンとナルコレプシーの関係/オレキシンの役割
第2章 眠らないと、どうなる?
眠らないと死ぬ?/断眠実験の装置/睡眠不足は生活習慣病のリスク/眠りと血圧の関係/ネガティブ思考の落とし穴
第3章 眠りを計る
眠りの指標/眠りの測定法/睡眠・覚醒の五つの段階/レム睡眠の段階/一晩の睡眠の経過/眠気を計る
第4章 うつ病は不眠の背後に
不眠症と睡眠不足/睡眠負債/不眠症のモデル/不眠症は昼間の病気/眠りを振り返る/五つのP/三つのP/よく眠れているのに不眠症?/認知行動療法はどんな不眠症にも効く?/うつ病の人は不眠症にかかったと思っている/慢性不眠は赤信号
第5章 うつ病と生活習慣病
うつ病も生活習慣病?/うつ病の患者さんには生活習慣病が多い/生活習慣病の患者さんにもうつ病が多い/根っこは一つ?/炎症/うつ病とHPA‐axis/うつ病と交感神経/うつ病と酸化ストレス/良い睡眠が一番の予防策
第6章 認知行動療法とは
うつ病と不眠症の認知行動療法/うつ病に対する認知行動療法/不眠症に対する認知行動療法/自称不眠症の患者さんの例/本当に不眠症の患者さんの例/心理教育/刺激制御法/睡眠制限療法/筋弛緩療法/どこで治療を受けられるか
第7章 眠りでうつ病を治す
時間生物学的治療とは/生体時計の仕組み/もっと光を/意外な徹夜の効果/どれだけ効くか?/役立つものなら、何でも使おう/時間生物学的治療の普及は可能か?
第8章 悪人のすすめ
眠りと食欲/うつ病と性格/悪いヤツほどよく眠る/上司・同僚に心がけてほしいこと/黄色信号がでたら/睡眠12箇条で、あなたも眠りの達人に
おわりに 大災害と睡眠
引用・参考文献
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佐藤一臣
そうたそ
海星梨
ゆみまき
ジュリ