内容説明
「ぐっ、か、体が熱い!? こ、これはついに奴の封印が!?」 「ふふ……無理もないわ。私の瘴気に当てられて人が狂うのは仕方ないことよ」 「因果律の歪みを確認。異常事態。この男は危険。排除を要請する」 え、な、なんなの、この恥ずかしい人たち？ まさか中二病？ なんてドン引きしていた少女・星美津奈瑠（元気な中学二年生）は、なぜか秘密組織〈零式機関〉に参加することになる。そこで出会ったのは、超重度な中二病の少女たちだった……という明るく楽しい中二病万歳ストーリー！
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
θ(シータ)
83
「みんなが掴んでくれたこの腕だけはーー【絶対に離さない！】」ぐっ、お、俺の右手が疼いている！？このままでは暴走して真の力が目覚めてしまう！！う、うわああああああーーー！！………という訳で今作のテーマは誰もが体験したことがある？『中二病』でした。登場人物はほぼ全員中二病というまさに前代未聞な作品。でも、どの人物も魅力的に書かれていてとても可愛いかったね。中二病設定も中々痛々しくて時々素に戻って恥ずかしがる姿にニヤけ顏がw果たして中二病で世界を救えるのか！？いや、救えるに決まってる！星４つ【⭐️⭐️⭐️⭐️】2015/11/22
中性色
17
違いはといわれても困るけど、あっちに比べると闇に飲まれてない。純粋な面白さを問われるといろいろと難しいんだけど、楽しい作品ではあるよ。楽しい木造建築ぐらいには。突っ走って楽しむ作品みたいに見えるけど、案外設定は作りこまれているので、そういうのが好きな人には。しかし、最後の今は行けるところまで、好きな自分で突っ走ってみようという文に見る限り、俺はリアル年代より今のほうがよっぽど中二に近いのだろうか。個人的には、奈瑠とユリが好み。2015/10/16
なつきネコ
7
本当になんの捻りもない典型的なラノベとなる所を、中2病を強調する事で別な印象になる。というか中2要素なくしても、よくあるラノベになるよな。これはこ慣れた作者の印象。だけど、この中2を笑かし、真面目に擁護し、憧れに昇華するから楽しい。個人的にユリの中2のあり方はオーソドックスだな。個人的に残念な所は、黒曜のキャラ付だけが違和感を感じた。奈留の闇人格にイラストがほしかった事と、彼女ももう少し救いが欲しかったかな。擦れて傷ついてますよなワガママ人格は割と好みだから。そこままで仲間になって欲しいかった。2020/07/18
nawade
7
★★★☆☆ 中二病と融合した星美津奈瑠が零式機関のエージェントに保護され、そこで超重度な中二病の少女達と出会うことになる物語。日常会話に割り込んで、エロくて中二病センスあふれる【】修飾を挿入してくる会話が面白い。中二病でピーキーなキャラ達が登場するけど、そういう人間が集まった組織という舞台設定が彼女達の個性をすんなりと受け入れる下地を作ってくれたので、魅力あるキャラクターとなっていた。惜しむらくは過去を考慮しても、主人公の行動原理に納得できない面があったこと。2015/10/10
ギンレイ
6
【好きな自分で】 中二病に焦点を当てた学園異能。 それなりかな。 異能というものを斜めから見てコメディ仕立てにしたものです。 自分の意思に関わらず右腕が動いてしまったり思ってもいないことを口走ってしまったりするのが楽しいですね。 終始ゆるゆるとした雰囲気で気楽に読めました 評価は ★★★★★★★☆☆☆ ７個星です！！2016/01/19
