PHP新書<br> 東大病院を辞めたから言える「がん」の話

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PHP新書
東大病院を辞めたから言える「がん」の話

  • 著者名:大場大
  • 価格 ¥730(本体¥664)
  • PHP研究所(2015/11発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569827506

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内容説明

「抗がん剤は悪」説の真贋、重粒子治療の費用対効果、「がんは放置」論が奪う生存機会、手術件数からは見えない病院の実態……など、気鋭のがん治療専門医が赤裸々に語る! いまや、2人に1人ががんに罹る時代。しかし、「医療否定」「がんの自然治癒」など、世の中には数多の主張や説があふれ、「本当に選ぶべき治療」「信頼できる医師」がわからなくなっている。その結果、不運にも病気が治らなくなってしまったり、効果が薄い治療に高額を費やしたりしてしまう患者さんはあとを絶たない。著者は、がん外科医と腫瘍内科医という二つの資格を持ち、手術の執刀から抗がん剤治療、緩和ケアまでを臨床現場の最前線で経験してきた、世界的にも稀有ながん治療の専門医。東大病院を辞めたからこそ話せる、本当に知っておくべき「がん」のこと。自らのために、罹患した大切な人のために。後悔しない「がんとの向き合い方」を選択するための正しい知識をぜひ身につけてほしい。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ロッキーのパパ

20
評価は★★★(満点は★★★★★) いわゆる「近藤理論」は信じていないので、体系的に反論する第6章が一番面白かった。他のページでも、がん治療の専門医である著者の意見は興味深い。2016/03/24

のぼる

11
外科医でありながら、抗がん剤治療のスペシャリストである内科腫瘍医でもある大場氏によるがんのお話し。外科医、放射線医など、何れかの立場から書かれている本を幾ら読んでも、参考になる部分はあれど、答えが書いてある訳ではない。また、何が正しいかも分からない。それぞれが自らの正当性を訴え、他者を批判するのですから。2016/01/21

plum

6
治癒を目指して,標準治療(手術と抗がん剤治療)を,質の高い外科医,①手技,②学問に対する深い理解,③人間性,に頼むことが最善という,しごくまっとうな意見だと思う。ただし患者サイドは,医療の質にはバラつきがあることや,間違った「がん報道」に惑わされないように,がんリテラシーを高めて,がんとともに生きる覚悟が必要である。週刊誌やテレビという媒体について考えさせられた。2015/11/17

tkokon

4
【おススメ】最新の「がん医学」の状況についてよくわかる。同時に、いかに多くの「エセ医学」が世の中に満ち溢れ、しかも幅を利かせているか、ということもわかる。本書P149に出てくる大腸がんの治療方法のオプションに驚く、ほとんど全てがこの15年間でスタンダードとなった治療法だというのだ。まずは、信頼できる医師を確保するのが何よりも重要なのだな。2015/10/29

Eddie

3
後半が近藤誠氏の批判が中心。近藤氏の言い分をそこそこ納得していたがエビデンスなしの理論とは知らなかった。が、その叩きっぷりから見ると、著者の言い分も3割増しくらいで理解しとくのが良いのかも。 良し悪しはともかく、いろんな意見・理論が林立していると患者が迷うのも仕方ないんでしょうね。2021/12/28

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