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内容説明
優等生だけど恐ろしく捻くれ者のしょうは、冬の寒い公園で狐のような白い少女と出会う。その出会いはやがて不思議な関係へと変わってゆくが…?振り回し系無邪気さん×無気力歪みっ子のいびつで優しいストーリー!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
古槍新垢
7
始まったときはそうでもなかったけど、終わる頃にはもっと読みたいと思うくらい好きになってた。なかなか凡庸な作品ではない、侮れない感じ。ちはるが神秘・猫系のヒロインでありながら犬系のスキンシップが多いので妙に気になるというか、しょうが惹かれていくまでの流れを読者も自然な形で追体験できるので没入感が強い。小悪魔のようで気丈なふりをしているようにもみえ、萌える。書き下ろしもまさかの……これもなかなか。全体的にアンニュイデレ。あと、この手の作風では珍しくギャグセンスも何故かある。「1分でわかる~」がまさかの帯。2012/02/15
クローカ
6
漫画。一冊完結の百合もの。素晴らしかったです。学校、友達、家族、そういったものに馴染めない(と、感じている)人間を淡々と描き、その救いが盲目の少女である、という構造に感心。翔の視点でえらく自分勝手に描かれているかと思えば、ちはるもまた勝手な理屈で翔を振り回す。そして翔の妹ユウもまた悩んでおり、視点を変えれば物の見方も変わるという当たり前ながら忘れがちなことを全力で描いています。少なくも絶妙な台詞と間の取りかたは僕が漫画に求めている感動そのものと言っていいレベルですし、荒い作品ではありますが僕は大好きです。2012/02/26
幸音
4
発売した頃からこの表紙の雰囲気で気になっていて、ようやく購入。表紙と比べると中の絵が拙いかな?と思ったけど、読んでる内に好きになった、むしろこの絵じゃなきゃダメ。画面の黒と白のコントラストが印象的。季節もちょうど今頃で、乾いた空気にすっと馴染んだ。周りに興味を持てず、日々を勉強でしか埋め尽くせないしょうが人気のない公園で出会ったのは白い少女。根暗で面倒くさがりなしょうと、無邪気に彼女を振り回すちはる。全体的には百合百合しくない。敢えて再会しない終わりの方が余韻に浸れる。巻末は別の視点で、良かった。2013/01/18
まゆみ
4
人の目をられない少女が出会ったのは盲目の少女だった。明るくてお節介な少女に振り回されながらも拒みきれず、頻繁に会ううちに少女の中に変化が起こる。こういう恋愛未満の状態や心情を滔々と描くのが百合ジャンルの醍醐味だなあ。ここから恋になる(かもしれない)段階の物語。展開は荒いしラストも地味だけれど、設定の魅力そのままで走り抜けたと思う。JUNE百合ってかんじ。2012/02/28
Yumeochi
3
面白いし絵も好き。でも、これで終わりなの!? もっと読みたいよ! ネコと帯が笑える!2012/02/16