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内容説明
世界経済はなぜ、バブルとその崩壊を何度も繰り返すのか――同じ過ちを犯さないために、歴史から学ぶことがいま求められている。金融は社会の発展にどう貢献し、その反面、私たちはどんなリスクにさらされたのか? 貨幣の誕生から銀行制度の発達、保険の発明、ヘッジファンドの興隆、リーマン・ショックの背景まで、マネーの進化をつぶさに追う。ハーヴァード大学の歴史学教授が著した世界的ベストセラー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
はっせー
112
積読していたので読んでみた。私自身世界史に強くなかったので読みやすいところを読んでみた。それだけでも勉強になるものが多かった!帳簿といえば簿記や企業の決算をイメージする人も多いだろう。その帳簿は、近代に発展した。その前の時代は王様や皇帝がもっていた。しかしあまり作りたくなかったようだ。それは自分の失敗や無駄な出費が公になるのが嫌だったのだ。そんな感覚がもしかして民間に広がり時が過ぎて、大恐慌やリーマンショックに繋がるのかなと感じた。帳簿を制するトップがいる場所は発展しやすいのかなと思った!2021/10/16
こーた
27
読み進めるほどに、貨幣(マネー)は幻想でしかない、ということが明らかになって、恐ろしくなる。バブルと暴落を繰り返し、進化してきたマネーの歴史。稀代の詐欺師が生み出した「ローのシステム」と酷似しているアベノミクス。グローバリゼーションに対する反動が引き金となった世界大戦。「いま」との類似性に、戦慄する。マネーはほんとうに「進化」しているのだろうか?われわれは過去の失敗から、どれほどの教訓をえられているのだろうか。歴史に学べ!2017/04/15
Miyako Hongo
17
マネーというか、金融の歴史。貨幣、国債、兌換紙幣、株式、保険、土地投機、ヘッジファンドなどが生まれた社会と歴史の解説。欧州史の基礎知識がないとちょっと判りにくいかも。歴史って大事だ。□白眉は終章。予備知識ある人はここだけでも立ち読みするといいかも。未来は確率では予想できない。人の動きは不合理で不確定だ。金融は生命と同じく、厳しい環境の中で淘汰されることで創造と破壊を繰り返して進化する。ただし生命のような闇雲な変化でなく、ある程度の合理的な方向性に従って変化する。□金は社会の血液、金融はその流れを司る脳。2017/01/21
かんやん
15
古代メソポタミアの粘土製のトークン(代用貨幣、手形?)から現代の金融工学まで。銀行・債券・株・保険・不動産・グローバリゼーションとテーマごとに歴史を辿る。経済を具体的に捉えるのが苦手だったのが、ルネサンス、ナポレオンの没落、南北戦争、世界大戦といった歴史の流れで観てみると、べらぼうに面白い!人間が生んだマネーという信頼に基づく約束が逆に富を求める人間を翻弄してゆく様は壮絶だ。スペイン人によるインカ略奪、アジアの植民地化、インフレ、バブル…業が深い。利益の追求が逆説的に破綻を生むのか。 2017/09/02
天ぷ楽
14
人間は大風呂敷をどこまで広げられるのだろう。将来の期待込みで欲望をどこまで膨らませることができるのか。マネーの歴史は大風呂敷の伸縮史。銀山の富を得ていたスペインが没落したのは、金属貨幣観に縛られていたのも一因の様だ。風呂敷の広げ方が足りなかったのだ。だが信用経済に移行し覇権を奪った英仏も新大陸バブルで失敗している。金融は詐欺や博打と紙一重で、現代も業界絡みの事件が後を絶たないのは歴史を見ると納得する。VUCAという身も蓋もない現実の中、人類が学んだのは風呂敷を急に伸縮させてはいけないという事くらいの様だ。2026/05/09
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